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2020年11月22日20:06

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「南太平洋」、「回転木馬」

 …休日。朝5時半に起床し、洗濯をする。

 午前中、DVDでジョシュア・ローガン監督の「南太平洋」を観て、近所の生協に買い物に行く。
 午から、ヘンリー・キング監督の「回転木馬」を観ました。

 ロジャース&ハマースタインのミュージカル映画2本立てです!



 ☆「南太平洋」(1958)監督 ジョシュア・ローガン 出演 ミッツィ・ゲイナー、ロッサノ・ブラッツィ、ジョン・カー、レイ・ウォルストン、ファニタ・ホール、フランス・ニュイエン、ラス・ブラウン、フロイド・シモンズ

 南太平洋に浮かぶ美しい島。
 しかし、ここにも第二次世界大戦の影が忍び寄っていた……。
 ある日、日本側の動向を探るという特別任務で島へやってきたケーブル中尉。彼から協力を頼まれる現地のフランス人農園主エミールだったが、従軍看護婦ネリーを秘かに愛している彼は、危険な任務を引き受けるはずはなかった。そしてネリーもまた、エミールに好意を抱いていたのであった。
 要請を断られ、仕方なく休暇を取ることにしたケーブルは、島で兵隊相手に土産売りをしているブラディ・メリーの案内で魅惑の島バリ・ハイの見物へ。
 そこで彼は、メリーの娘リアットに出会い、一目惚れしてしまう。しかし、民族的な偏見のため結婚には踏み込めず…。
 一方、ネリーはエミールに子供がいることを知り、またポリネシア人の妻は亡くなっているにしても、と動揺し、転属願いを出してしまう。
 悲しみに心傷ついたエミールは、その勢いでケーブルの要請を受けることに決める。任務を遂行するエミールとケーブル中尉。愛する人を待つ女性たち。現実に待っているものとは……。


 40年代から50年代の「ミュージカル黄金時代」とされた時に、ブロードウェイで人気ミュージカルを次々に製作していたロジャース&ハマースタインのコンビ。

 1949年の彼らのブロードウェイでのヒット舞台ミュージカルを映像化したミュージカル映画。

 日比谷の大劇場のシネマスコープの大画面で、初めて本作を観たことを懐かしく思い出しました。

 …まだボクは十代だったのかなぁ。歌ばっかりでダンスシーンが無かったことを、ひどく不満に感じたことを覚えています。

 ただ、ファニタ・ホール演じるブラディ・メリーが唄う“バリ・ハイ”が強烈に脳裏に刻まれて、深ぁく印象に残っています。
 改めて素晴らしい名曲だなぁ、と思った次第。

 撮影監督レオン・シャムロイによる映像が全体に美しいのですが、やたらと人工的にカラー処理されているため、どこか作り物めいた印象に。…それも、また狙いかも知れません。

 ひさびさに再見し、この作品は“異人種に対する差別・偏見”がテーマであることに気づきました。
 「目の色がちがう、肌の色がちがう人を恐れよ、と、小さい頃から教え込まれているんだ。」と、ケーブル中尉は言います。


 …なるほど、深い映画であったんだなぁ。



 ☆「回転木馬」(1956)監督 ヘンリー・キング 出演 ゴードン・マクレー、シャーリー・ジョーンズ、キャメロン・ミッチェル、スーザン・ラッキー、バーバラ・リュイック、クララメイ・ターナー、ロバート・ランスヴィル、ジーン・ロックハート、ジョン・デナー

 天国で星磨きをしているビリーに、一日だけ下界に降りて妻と子に会うことが許される。彼は生前、港町の盛り場で回転木馬の呼び込みをしていたが、生活は苦しく、心ならずも悪事に手を染め、死んでしまったのだ。
 限りある時間内に、それまで募らせた想いを伝えようと躍起になる彼だが、身分を偽って接触した娘は彼を疑い、心尽くしの贈りものも受け取ろうとはしない。
 やがて、タイムリミットは迫り……。


 本作も1945年のロジャース&ハマースタインによる同名舞台を映画化したファンタジー・ミュージカル。

 …やはり歌メインのミュージカルで、ダンスシーンもあるにはありますが、なにしろ振り付けが古臭い!

 ヘンリー・キング監督の演出がイマイチで、舞台の演出から少しも抜け切れていないッ!

 主人公の二人、ビリーと妻ジュリーにいまひとつ魅力を感じられず、人物造型も浅い。


 …大味で、タイクツな大作映画でありました。
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