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2020年01月19日19:28

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「レディ・プレイヤー1」「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」&「暗黒街のふたり」

 …休日。いつものように、起き抜けに洗濯ッ!

 午前中、DVDでスティーヴン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」を。
 午後から、同じくスピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」と、ジョゼ・ジョヴァンニ監督のフランス映画「暗黒街のふたり」を観ました。



 ☆「レディ・プレイヤー1」(2018)監督 スティーヴン・スピルバーグ 出演 タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、ベン・メンデルスゾーン、T・J・ミラー、サイモン・ペッグ、ハナ・ジョン=カーメン、森崎ウィン、マーク・ライランス、リナ・ウェイス、フィリップ・チャオ

 いまから25年後の世界。人類はゴーグルひとつですべての夢が実現するVR(ヴァーチャル・リアリティ) ワールド「オアシス」に生きていた。そこは、誰もがなりたいものになれる場所。無敵のヒーローやハーレークィン、キティだってなれる夢の世界!
 ある日、オアシスの天才創設者ハリデイからの遺言が発表される。…「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。
 突然の宣告に誰もが沸き立ち、56兆円をめぐって、子供から巨大企業まで全世界の壮大な争奪戦が始まった!
 果たして想像を超えた戦いの先に、勝利を手にするのはいったい誰だ!


 …あ、いや、コレ、僕、かなり面白かったです。

 ワタクシ自身、まったくゲームだのヴァーチャル・リアリティだのオタク文化だのに縁のないヒトなのですが、かえって新鮮に楽しめたのカモ知れません。

 それ以上に、やっぱり、70年代から80年代にかけてのポップカルチャーの魅力が満載の、この世界観に魅入られてしまったようです。

 いやぁ、斜に構えて見ていたツモリだったんですけどねぇ。…ヤられちゃいましたねぇ。(笑)


 『最後にやっとわかったんだ。
  堅実は、つらく、苦しく、
  いいことばかりじゃない。

  でも、現実の世界でしか味わえないんだ。
  …うまいメシは。

  なぜなら
  現実だけが、リアルだから。』



 ☆「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(2017)監督 スティーヴン・スピルバーグ 出演 メリル・ストリープ、トム・ハンクス、サラ・ポールソン、ボブ・オデンカーク、トレイシー・レッツ、ブラッドリー・ウィットフォード、プルース・グリーンウッド、マシュー・リース、アリソン・ブリー、パット・ヒーリー、ジョン・ルー

 ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた文書、通称 “ ペンタゴン・ペーパーズ ” の存在をNYタイムズがスクープ。
 アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリーをはじめとするワシントン・ポスト紙の面々は、報道の自由を統制し記事を差し止めようとする政府と戦うため、ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながら連携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する……。


 …そして、コレがまた面白かったんだなぁ!

 メッチャ地味なんだけれども、じつによく出来た映画。
 新聞 = 報道 = メディアの使命とは何か、責任とは何かを問うた、社会派サスペンス映画。…ある意味、じつに重い映画であります。
 朝日も、読売も、ポストやNYタイムズを見習って欲しいもんだね。お上の顔色ばかり伺ってばかりいないで欲しい。忖度するばかりが能じゃない!


 『建国の父たちは
  報道の自由に保護を与えた。

  民主主義における基本的役割を
  果たすためだ!

  報道が仕えるべきは国民であり
  統治者ではない。』


 …とても「レディ・プレイヤー1」を作った同じ人の作品とは思えません!…スピルバーグ監督の多才さには舌を巻きます。
 やっぱり、映画作りは上手いやね。



 ☆「暗黒街のふたり」(1973)監督 ジョゼ・ジョヴァンニ 出演 アラン・ドロン、ジャン・ギャバン、ミムジー・ファーマー、ミシェル・ブーケ、イラリア・オッキーニ、アリエル・ドンバール、ジェラール・ドパルデュー

 銀行強盗の主犯として12年の刑で服役中のジーノは、保護司のジェルマンの尽力で、2年の刑期を残して出所した。
 出所後の彼は町の印刷所で働き、ムショ仲間の誘いにも耳を貸さず、小さな花屋を営む妻とささやかだが幸せな日々を過ごしていたが、交通事故で愛する妻を亡くしてしまった。
 月日は流れ、新しい恋人が出来たジーノだったが、かつてジーノを捕らえたゴワトロー警部が、ジーノが暮らす町に赴任してきて、その彼と偶然に出会ってしまったことがジーノの悲劇の始まりだった。
 それから犯罪の予防に躍起となるゴワトローの執拗な監視が始まった……。


 「暗黒街のふたり」なんてぇ題名から受ける印象は、何やらのギャング映画かと思えますが、まったく中味は違いました!
 原題は “ Deux hommes dans la ville ” 、「ある町のふたりの男たち」で、元犯罪者と保護観察司をめぐる人間ドラマでした。

 …非常に真面目な、ある意味地味な映画ではありましたが、アラン・ドロン後期の佳作と言えると思います。


 …この映画が公開されて数年後に、フランスの死刑制度は廃止されたのだそうです。
  

 


 
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