mixiユーザー(id:2694703)

2020年04月11日05:16

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題... CDCの調査分析はすばらしい

◆ すばらしい調査結果がアメリカから発表されました。

〜〜< 以下 引用 >〜〜

■ 米国で「スーパースプレッダー」 1人から感染15人、3人死亡―葬儀などで拡大 ⇒ https://bit.ly/2JXegak

 米疾病対策センター(CDC)は10日までに、シカゴで新型コロナウイルスの感染者1人が葬儀や誕生日パーティーに出席した結果、少なくとも15人が連鎖的に感染したとみられ、このうち60歳超の3人が1カ月以内に死亡したと週報で公表した。

 最初の感染拡大の場となった葬儀は2月にあり、誕生日パーティーはその3日後に開かれた。いずれも集会や外出が規制される前の時期で、感染源となった人は当時は検査を受けておらず、せきなどの軽い呼吸器症状しかなかった。CDCとシカゴ保健当局の調査チームによると、感染防止のためには親族の間でも距離を置くことが大事だという。

 葬儀は約2時間だったが、前夜に約3時間の会食があった。感染源となった人が抱擁した故人の親族4人が感染し、うち1人が入院、死亡した。感染源の人は約3時間の誕生日パーティーでも食事を共にしたり抱擁したりし、未検査の人を含め7人が感染したとみられる。このうち2人が入院、死亡した。他にパーティー出席者の家族や教会で同席した人ら計4人が感染したと推定された。

 死亡した3人は循環器疾患か呼吸器疾患の持病があった。

〜〜〜〜〜


◆ さすがはCDC。調査分析に当たって何が大切かを心得ています。

 この種の調査分析で最も大切なことは、どうすれば現状の改善に役に立つ示唆を与えられるかなのです。[ #現状の改善に役に立つ示唆]

 最初の感染源になっていた人は、軽い風邪の症状があった。でも、新型コロナが騒動になる前だったので、新型コロナのことは気にもせずに、検査を受けていなかった。

 最初の感染源の人は、感染させてしまった人たちと長時間過ごした。結果は15人に感染させた。抱擁した4人は感染していた。死亡した3人は循環器疾患か呼吸器疾患の持病があった。

 こんな調査分析が、専門家らしい調査分析だと思います。おそらく、誰とキスしたかとかもっと立ち入ったことなども詳細に調査していたのだろうと思います。


◆ まず、そこから得られた事実を箇条書きに整理しておきます。

 ●新型コロナウイルスは感染力が強い。すぐにうつる。

 ●抱擁などのように、間近に近づくとうつる可能性が高い。

 ●家族に年寄りや持病もちがいたら、自宅にいてはダメ。もしうつったら、死ぬ可能性が高い。

 ●こんな状況では、風邪かなと思ったら、すぐに検査を受けることが大切。

 さすがの調査だと思います。私も、いろいろな調査をしましたが、ここまで詳細な調査分析には頭が下がりました。さすがはCDCです。


◆ 一方、わが国の“クラスター対策班”をみていると、情けなくなります。

 調査分析の専門家を標榜するなら、それくらいのレポートは出してもらいたいもの。

 彼らを責めているのではありません。彼らも彼らなりに必死にやっていると思います。

 でも、残念ながら、ヒヤリング調査のやり方に熟達していない。日本のお役人諸氏は、この種の調査に不慣れな人が多い。私から見れば、素人の調査なのです。

 彼らは、“濃厚接触者”を洗い出して、それらの人たちに検査を受けさせることに右往左往している印象を感じます。要は、“事後対策”にしか関心がない。[ #事後対策]

 この種の調査分析では、現実の状況に何らかの示唆を与えられなければ無意味。常に、それを頭において、臨機応変にヒヤリングすることが大切です。


◆ アメリカの今回のCDCの調査分析から導き出される示唆は、二つあります。

 ひとつは、誰もが素早く検査を受けられるシステムが必要。熱が出て2〜3日様子を見てから検査を受けさせるような日本のようなやり方では、手遅れになる可能性も高い。[ #素早い検査]

 ふたつめは、年寄りや持病がある人がいる家庭は、感染者を自宅待機をさせてはダメ。何としても、入院とかその他の手段で家族からも隔離しておくことが必要。[ #家族から隔離]

 先の事例で、最初の感染源が、もしすぐに検査を受けて隔離されていたら、15人への感染を防ぐことができ、3人の死亡を防ぐことができた。“ちりも積もれば山となる”。

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