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2019年12月30日09:56

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マイベストコンサート2019

今年も、コンサート通いに励みましたが、数えてみると33回ということで年々ペースダウンしてきています。海外遠征も、今年はイタリアに1回行っただけで、このオペラやコンサートも7回と、こちらもペースダウン。合計40回にとどまりました。オーケストラコンサートが少ないのは、もともと室内楽のほうが好きということもありますが、海外のトップオケを体験してしまった反動ということはいまだに尾を引いています。ピアノが激減したのは、昨年はレオンスカヤのシューベルトシリーズがあっって激増したということもありますが、オーディオで聴くピアノの方がかえってじっくり聴けるということも正直いって影響しています。一方で、オペラの回数が増えているのは、新国立劇場の新制作がなかなか面白くて、この観劇回数が増えたことです。やっぱりオペラはクラシック音楽の王道だという気がしてきます。



(海外)
オペラ
【ヴェネツィア ヴェニーチェ劇場】
 ヴェルディ「オテロ」
 ヴェルディ「椿姫」

【ミラノ・スカラ座】
 ムソルグスキー「コヴァンシチーナ」
 ロッシーニ「チェネレントラ」
 プッチーニ「マノン・レスコー」

オーケストラ
【ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団】

(国内)
【ジャンル】
管弦楽 7回
室内楽13回
ピアノ 4回
歌劇  7回
その他 2回


以下、このなかからマイベストを厳選してみました。海外でベストワン、国内からベストスリーです。



《海外》
ムソルグスキー「コヴァンシチーナ」
ミラノ スカラ座
2019年3月29日 19:00
指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ
演出:マリオ・マルトーネ

イヴァン・ホヴァーンスキー公:ミカイリ・ペトレンコ
アンドレイ・ホヴァーンスキー公:セルゲイ・スコロフォドフ
ヴァシーリー・ゴリーツィン公:エフゲニー・アキモフ
ほか


これはもう圧倒的でした。まず何と言ってもミラノ・スカラ座の実力を見せつけられました。スカラ座の今年の目玉は新制作の「マノン・レスコー」だったのですが、こちらの迫力がそれを上回ったのは何と言ってもゲルギエフの指揮、ロシア勢の歌手陣の凄みです。ムソルグスキーというものの大きさを堪能しました。





《国内》

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1.河村尚子 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト (全4回)

2018年5月26日(土) 17:00 (Vol.1)
横浜市青葉台 フィリアホール 横浜市青葉区民文化センター

2018年11月29日(木) 19:00 (Vol.2)
2019年4月25日(木) 19:00 (Vol.3)
2019年11月13日(水) 19:00 (Vol.4)
東京・四ッ谷 紀尾井ホール

昨年は、まだ、シリーズ未完結ということでベストに挙げるのを見送った河村尚子の全4回にわたるベートーヴェン・プロジェクトが、今年の11月に完結しました。あえてソナタ全曲とせずに、河村が挑みたいソナタに集中しただけあって聴き応えのあるベートーヴェンで、作曲家の原譜を忠実に掘り下げ、従来のベートーヴェン偶像にとらわれない本来の意図そのものに感情を注ぎ込むフレッシュな演奏でした。


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2.ベルチャ弦楽四重奏団

2019年2月1日(金) 19:00
東京・四ッ谷 紀尾井ホール



10年前と変わったか、変わっていないのか。衝撃を受けたベルチャSQを10年振りに聴いて、そういう自問自答に心を翻弄されながらも、最後は深い至福に落ちた夜でした。10年前の完璧で厳粛さはそのままに平易なアナリーゼで情感をぶつけてくるロマンチシズムに心を打たれました。


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3.ガエターノ・ドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」

2019年11月9日 14:00
東京・初台 新国立劇場 オペラハウス
指揮:コッラード・ロヴァーリス管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
演出:ステファノ・ヴィツィオーリ

ドン・パスクワーレ:ロベルト・スカンディウッツィ
マラテスタ:ビアジオ・ピッツーティ
エルネスト:マキシム・ミロノフ
ノリーナ:ハスミック・トロシャン ほか

声よし、姿よし、演技よしの今が匂うばかりの花盛りの歌手ばかり。グローバリゼーションがかえって本場というローカリズムを希薄にしてしまった現代、かえって、これほどの歌手をそろえるのは本場でも難しいのではないかと思わせるような選りすぐりの歌手たちが眼前で勢揃い。。とにかく、日本にいながらにしてまるで、イタリアにワープしたかと思うほどのイタリア気分を味わえた舞台でした。



以上のベストスリーの選外として、

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(選外)外村里沙 ヴァイオリンリサイタル
2019年12月16日(月) 19:00
東京・四ッ谷 紀尾井ホール
外村里沙(ヴァイオリン)
伊藤 恵(ピアノ)

久々に意表を突かれたように驚かされた新人の登場でした。まさに峻烈な風が吹き抜けたかのような印象でした。久しく心ときめく新人がいなかっただけに、これからが楽しみという未知の若手の登場に心が沸き立ちました。



あらためてこの一年を振り返ってみると、あまりにもオーケストラを聴く機会が少なかったなぁという思いがあります。定期会員の紀尾井ホール室内管を除けば、PMFオーケストラ/ゲルギエフぐらい。来年は、ずっとご無沙汰だったN響などの在京メジャーも少し覗いてみようと思います。加えて、東京以外のオーケストラなど特色のある実力派にも足を運んでみたいと思っています。
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