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2020年09月21日09:41

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藤木孝さん死去と市民劇場。

昔、井上ひさしの戯曲「薮原検校(やぶはらけんぎょう)」
というお芝居が倉敷に来て、出演していた藤木孝さんを憶えております。

当時は、その方が元歌手とは知らず、テレビの俳優として知ってはいました。
芝居が終わり、近所の飲み屋から出た時、アイビースクエアの付近を
その芝居に出てた俳優さんの中に居て、
主人公の若い俳優さんに「拝見しました、楽しかったです」
と言うと、すこし離れたところから藤木孝さんが、
「はいはいー、どうもねーー!」とあいさつしながら
夜の巷に消えていきました。

2016年のシンゴジラでは、あれだけたくさんの俳優さんに混じった
藤木孝さんのお姿を見られたりでした。

ご冥福をお祈りします。

ーーーー


昔、東京や大阪の名前の通っている芝居一座や、
近代になっての劇団は、地方公演をすることが普通だった。

これは歌舞伎や音楽の世界もそうである。認知度を地方でも高めるため、
ファンのため、である。
時代劇だと大八車を押して幟を立てての移動、
寅さんの中でもマイクロバスやトラックに乗っての地方公演
のシーンを思い浮かべられる。

アメリカの興行界ではミュージカル劇団や演奏家たちが、次から次へ劇場を廻っていくことを大きな街道を移動していくことで「ロードショー」と呼んでいた。
これが映画の世界にも使われるようになる。

が、地方回りをすると
まったく客が入らずに失敗することも多々ある。
小さな劇団などは、地方公演の途中で当たらくて資金難になり「解散」することもある。
それが、小津安二郎の映画「浮き草」の中に見られる。
団員の一人が金を持ち逃げしてしまうので
解散になってしまうのである。

で、今は、有名劇団だと大企業をスポンサーをバックにつける。
儲けの一部をスポンサーに還元することにより保証を付ける。
だが、それだど商業演劇しか来ない。
つまり、地方に住んでいる演劇ファンが観たい当たり芝居を
ピックアップして地方の会を作り、それを呼ぶという会がありました。
会員を作ってお金を月々貯めて損しないように劇団に渡すというでかい組織で、
私が30代の頃、お客さんに誘われてその「倉敷市民劇場」に入っていて、
中国地方の県の中でお芝居を呼ぶ組織で、
スタッフはそれに加入している会員が手伝い、手弁当でもてなし
有名無名の劇団員たちとの交流会も兼ねての団体で。

それでよく来ていたのが井上ひさしさんの戯曲や前進座だった。
何度か観に行って、ナマ、の仲代達也や今は有名になった俳優さんの無名の頃の時代や
良い主役わき役さんの俳優をナマで観られたことが30代の倉敷での良き思い出です。


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