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2020年01月25日09:26

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息子のひそひそ話。

夜、
私が寝るより妻と子供のほうが後から寝るほうが普通になってきた。
子供は宿題が多いときや明日は試験とかだと午後10時を過ぎてまだやってる時がある。
夕方にスマホゲームしてるんやから宿題を先にやっとけよ、と思うが、それは人それぞれのやり方で。

で、私が布団の中に入って、うとうとしだしてから、
二人がやってきて寝るのだが、二人で隣の部屋に居て
しゃべってるから、その後、すぐ寝るときもあるけど、
部屋を移って、またしゃべる。

で、布団の中で、こそこそうちの子が妻にしゃべるのだが、
ここ最近のテーマと言うか、なんというか、
「小さい秋見つけたの歌詞の、2番がな、、、とかしたミルクがな、、」
と言うてる、、

で私は知らなかったので、ネット検索して改めて歌詞を読んでみると、
うん、言う意味が分かる、

サトウハチロー作詞
    中田喜直作曲

以下、コピー。

 (一)
   誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
   めかくし鬼さん 手のなる方へ 澄ましたお耳に かすかにしみた 
   呼んでる口笛 もずの声
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

(二)誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
   お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク 
   わずかなすきから 秋の風
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

(三)誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
   昔の昔の 風見の鳥の  ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ 
   はぜの葉あかくて 入日色
   ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた



2番の「お部屋は北向き〜」「うつろな目の色〜」
のへんが、どうこう、と妻に、ぼそぼそ、ぼそぼそと小さな声で、しゃべってる。
なんでそこなん、って思って、
でも私はもう、うとうとしている、ので会話には混ざらくて。

ーーーー


この歌詞を解説していたのを見つけて、
そこに書いてたのだが、

http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-chiisaiakimitsuketa-con.html

<北向きの部屋>、<くもりのガラス>、<うつろな目の色>、<とかしたミルク>、<部屋の隙間風>と続く一連のイメージ。

<お部屋は北向き>と敢えていうのは、この場合病室を表している。
普段は子ども部屋、物置など北側の部屋が、病人が出ると病室と変じるのである。戦前まで、結核など長期療養を余儀なくされた者の病室は家の北向きの外れの部屋とされていた。現在とは反対だが、病をうつさない知恵、冷房などない夏の酷暑を避けるため、直射日光は病気に悪いということもあった。
病室の窓は、外から見られてもいけないし、外を見て興奮をして熱を出してもいけないと、くもりガラスが多かった。このくもりガラスで外が見えないのは、病人にとって外界からの隔絶であり、訣別でもある。昭和の初めの頃、筆者の父は死病と言われた結核を患い、病室に隔離された。父の場合田園の真ん中に小さな一戸建ての療養棟を建ててもらい、その病室が丁度この「小さい秋みつけた」のように、北向きのくもりガラスが窓に嵌められた部屋だった。父が結核を克服し、戦後この家は他の人に貸し出されたが、しばらくポツンと残っていたものだ。

この<北向きの部屋>で布団の上に起き上がって、外界への憧憬をもってボンヤリとくもりガラスの窓を見ていると、そこに自分の顔が映って、その瞳の黒目は曇りガラスの影が掛かって<うつろな目の色>になっている。ミルクを溶かし込んだように薄白い幕が掛かっているようにも見える。布団は暖かかったが、熱っぽい体に<わずかなすきから風>が吹き込んでくる。微かではあるがひんやりとして、まさに外界と隔てられた部屋の中で感じられる秋の息吹であり、まごうかたなき外界の<大きな秋>との小さな接触である。
二番の<小さい秋>とは【病床に縛られている<誰かさん>が病室の倦怠や焦燥と外界への憧憬のなかで、普段はどうということもない隙間風に見付けた秋の息吹】のことである。

一番は耳に聞こえた秋、二番は肌に感じられた秋。

ーーー
これを読んで思い出したのが、、
近年の宮崎駿のアニメ「風立ちぬ」で
戦前には結核の特効薬が無かったので、
結核患者を、人里離れた療養所に隔離して、
冷たい日に外に置いたベッドに寝かせる療養をさせるシーンがある。
「大気安静療法」という治療法だそうだ。


私の母の田舎は農家で、昔、感染病がそこの家族内に出ると、
漆喰で覆われてなかった土蔵に住まわされてたという話で、
子供のころだったから昭和40年中ごろだったか、ジフテリアが出たとか憶えてる。
その後、
、その棟を、丸ごと分厚いビニールのようなもので
包んで、大きな機械を持ってきて、家全体を消毒していたのを観たことがある。


ーーー

この歌を、うちの子が、どこでどう知ったのかは知らんし、
私には直接しゃべらないのだけど。

ーーー

昨日のことだが、数日前に返してもらった数学の試験の問題のひとつの
文章解釈で、こうだからこうで、と他の子が×だったのに自分はその問いを解いて〇をもらってたのをしゃべってた。そういうのは巧いのだ。 

ーーー
少し前、私が一週間の歌、「×曜日に市場に出かけ―、糸と麻を買ってきた〜」
とくちずさんでいると、うちの子が「それなあ、囚人の歌なんよ、お風呂が一週間に一度しかはいれんのんは刑務所の中じゃから、、」と
どこかで知った変な解釈話を言う。
どこでそんな情報仕入れるんや。

そんな風な、なんか昭和戦前な、うちの子です。

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