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2019年12月16日16:10

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年末の花びら餅の仕込み。

中に居れるゴボウの切り出し。 一週間後に出来ます。
毎度毎度の年末仕事。


江戸の落語「孝行糖」に出てくる物売り、今の言い方での行商、の売り声では、
大根は「♪大根やダイコン〜」では売り声が言いにくいので
ん、を取って、
「♪でえこー、、は、用がすぅかねぇ、でえこーーーー」
と言う。

じゃあ、その要らなくなった ん、はどうするか、と言うと、
ごぼう売りに回す。
ごぼうは、そのまま「♪ゴボウゴボウ〜」と売ると、
ごりごりして筋が硬そうに聴こえるので

ん、を入れて、
「♪ごんぼごんぼーーえぇ、ごんぼっ!」

ちなみに、江戸では、固定された家、つまり店舗での魚屋は存在せず、
一心太助のような、市場で買った卸業者たちがぜんぶ、持って歩いての行商のみ、だったので、時代劇に魚屋がでてくることは無い。

一心太助も、もう若い人らはわからんわな。

江戸時代では
薬売りや飴屋、金魚屋などは、その時代の風流で知られているし、
納豆や豆腐、貝の佃煮、煮物、などの食の世界も、ほぼ行商だけ、で
行商人が、同じ時間にやってくるのが分かっているから、
「あ、そろそろ××屋が来るぞ」とか、「もう××屋は今日は来ねえぞ」
なんてな生活だったそうで。
これは上方落語でも「小言念仏(こごとねんぶつ)」の中で描写されている。

浮世絵には、家具や箪笥まで背負って売ってたとかで。

ラジオテレビの無い時代では、そういう人の売り声も粋だったろうと思う。

江戸湾の近くは埋立地が多かったので、
そういう地域では井戸を掘っても真水が出ないから、
飲み水の行商がやってきていたとかで。
、、、
水は揺れるし、、重たかっただろうなあ、、。

ちなみに、江戸前寿司というのは、江戸湾で獲れた魚と貝のみ、で作る寿司のことです。

ーーーー

倉敷の駅前商店街を魚をリヤカーに積んで歩いてた女性が
15年位前まで存在してた。
余った魚をうちのような店に午後に押し売りにやってきて
うちの父がよく買ってたけど、
夏になると、「煮えとるがな」とかで、傷んでたりしたこともあって。

もうそういうのは無くなった。


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