他業種による医療機器増産は両刃の剣

医療機器は数が有れば良い訳ではなく、その全てが「良品」で無ければ意味が無い。

そして高度な機器類程、図面と部品を渡せば誰でも作れる訳では無い。
そこには明文化されない組立・検査のノウハウがあり、それを伝えられるのは「実際にそれを生産している人達」

つまり他業種に生産を委託するには、現在医療機器生産に関わっている人達を、一時的に他業種の指導に回さなければならない。
結果、その間機器生産のペースが落ちるデメリットが生じる。

勿論上手く事が運べば今まで以上の生産能力を獲得できるし、将来的に今のペースでは追いつかなくなる見込みなら、そのデメリットがあっても委託するしかない。

まぁ日本国内にはクリーン施設を有する精密機器メーカーは少なくないし、その中には別種の医療機器生産を経験している会社も多いから、割りと歩のいい賭けではあるけれど。

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■政府、医療機器増産要請へ＝人工呼吸器など―新型コロナで
(時事通信社 - 04月05日 09:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6035198

　政府が産業界に対して医療機器の大幅な増産を要請することが４日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に備え、人工呼吸器などの調達を急ぐ。梶山弘志経済産業相が７日にも中西宏明経団連会長ら経済団体のトップに協力を求める。

　感染者が急増する東京都などでは、重症患者に対応できない「医療崩壊」への懸念が増大。小池百合子都知事らは、法律に基づく緊急事態宣言の発令を求めている。政府は７日にも取りまとめる緊急経済対策に人工呼吸器や、患者の心臓と肺の役割を果たす体外式膜型人工肺（ＥＣＭＯ、エクモ）などの増産支援措置を盛り込む。

　これを受け、梶山氏は産業界に増産や輸入拡大を促す。人工呼吸器は８０００台以上確保したが、全国的な感染拡大に備える。防護服や治療に使う消耗品、アルコール消毒液などの生産拡大も求める。また増産などに必要な人員は、緊急事態宣言が出た場合でも、外出自粛の対象外になることを説明するもようだ。マスクについては２月に増産を要請している。

　感染が爆発的に増えた米欧では人工呼吸器などが不足する懸念が強まり、各国政府は自動車や重工業のメーカーにも医療機器の生産や増産を指示している。