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2019年11月08日07:37

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運用上の問題を「記述式問題の問題」と混同していないか?

現状の杜撰すぎる計画で、数十万人が受験する試験に記述式問題を導入するのは中止すべきであることは間違いない。

ただ、それはあくまでも運用上の問題。
具体的には共通テストから各大学毎の試験実施までの限られた期間で、まともな採点を実施するために必要な試験官の確保が質・量ともに困難なため。

つまり別に記述式問題自体に問題があるわけではない。
どこぞの国会議員が「採点の公平性が確保できないのでは?」とか
「受験者が自己採点できず、どのレベルの大学に出願していいのか判断できない」とか
抜かしているけれど、記述式問題の採点にはきちんと「出題者が意図した採点基準」というものが存在し、その内容が記述されていればプラス評価、記述してはならない内容に触れていればマイナス評価と、きちんと定量的評価が可能な形式となっている。

増してや「自己採点できない」とか?
大学受験程度の記述式問題で、自分の書いた回答の出来を判断できないとでも?
それは余りにも受験生をなめていないか?
(逆に言うと自分で判断できないなら、それこそ「身の程にあった程度」で頑張りなさい、となる。)

話を戻すと、確かに現状の計画で記述式問題を導入するのは中止すべきだろう。
但し、それはあくまでも運用計画が杜撰すぎるが故。
例えば採点にAIを導入するとか?
この手の文書を解析し、要点を照らし合わせる処理はAIが得意とする分野の筈。

そもそも記述式問題導入の意図は、従来の知識(&受験テクニック)を問う多肢選択式問題では把握できない「思考力」「分析力」「論述力」といった要素を評価しようとするものだったはず。
そして、それこそAIが発展する未来において、単に知識だけ持っていても思考力などを持たない人材の居場所はなくなってしまう可能性が高い。
ならば、知識重視から思考力重視への転換の切っ掛け足りうる可能性をもつ「記述式問題導入」を、単に計画の杜撰さから中止し、それこそタブー扱いにしてしまうのは如何なものだろうか?

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■「共通テスト中止を」 高校生ら、4万2千人の署名提出
(朝日新聞デジタル - 11月06日 21:56)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5854481

 2020年度から始まる大学入学共通テストについて、東京都内の高校生らが6日、中止を求める約4万2千人分の署名を文部科学省に提出した。活用の見送りが決まった英語民間試験と並ぶ大学入試改革の目玉の一つで、民間に採点を任せる国語と数学の記述式問題についても問題があると主張している。

 都内の高校生らでつくる「大学入学共通テストから学生を守る会」の4人が担当者に手渡した。ツイッターで広めながらインターネット上で集め、全国の高校生らから2週間足らずで約4万2千人分の署名が寄せられたという。

 代表の高校2年の男子生徒は「多くの当事者がおかしいとずっと言っているのに、誰の声を聴いてどういう判断で実施しようとしているのか疑問を感じる」と話した。

 教育格差を容認していると批判された萩生田光一文部科学相の「身の丈」発言について、「問題だとは思うけれど、あの発言はこの制度自体を表している。大臣がそう言ってしまうほど、制度に問題があると考えている」と話した。(上田真由美)
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