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2020年05月28日21:41

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幼稚な専門学生から成長

専門学校、退学ですと?!

男性教諭「絵を真面目に描かない奴が成功するか!出ていけ!」
まあ、わかる…。
女性担任「勘違いしないでね。祝福してるの。」
は?

悪阻ひどくて休みまくったしな…。
まぁ、流産したら男性教諭、優しくなったんだけどね…。

それからまた日常が始まる。

主婦、専門学生、バー、課題。

だーってやってて、気づいたら卒業してた。

そしたら休まなかったせいか、今度は『躁鬱病』の診断。
22才だった。
この世の終わりな気がして、恐怖が押し寄せた。

気づいたら空が明るくて、楽しくなっちゃって、
稼いだお金は飲み代に消えた。
すすきのに繰り出して、毎晩飲んだ。
知らない人たちと仲良くなって、ダークな新世界に飛び込んだ。
あれだね、オカマの周ちゃんに出会ったから突入できたんだ。
病院も遊びもずっと付き添ってくれて、
「難儀な女ね……」
なんて笑われながら、コスプレして騒いで、クラブ行ってSMバー行って、合コンして、旦那のこと無視した。
「お金置いてく」って毎日一万置いていなくなる旦那は、ナミを抱き締めても泣いてもくれない。
仕事休ませてもくれない。
帰りはいつも夜中。

一人は、嫌だった。

そんな生活が2年くらい続いたかな?
親友エリと喧嘩した。
2〜3年、お互いに連絡取らなかった。
些細な喧嘩だったのに。

ナミ躁鬱、エリ産後うつ、エリの子供が可愛くて可愛くて、大切な宝に思えて守りたくなった。
が!
私の間違いだった。
親じゃないんだからしゃしゃり出るな。って話。
エリは頼ってくれたよ。
嬉しかったけど、産後うつの親友に、
「一人でやってみればいい」なんて言っちゃった。
なら最初からナミ、しゃしゃるな!って。
それで別れた。

SNSでは、偽りのナミを綴り続けた。
周りには迷惑ばっかかけながら。
それは、とても悲しい嘘だった。
「旦那が大好きで幸せで……」
な、訳ないよ。
顔合わせてなかったんだから。
その頃からナミを知ってる友達はこれ知ったらビックリだよね。
ナミも「結婚したら旦那に尽くし何も言わず家庭に入り……」みたいな田舎っぽい考え方だったから、ネットの皆がラブラブで羨ましかったなぁ。
偽り過ぎてネット攻撃がひどかったことも……そーいやあったわ。

その間も、二回ほど流産しちゃって……。

でも遊びやめれなくて、ちょっと凸凹な道が続いた

病院通っても、通っても躁鬱は治らない。
さて、困った。足掻いた。

そんなとき、急に、
「エリやばい!死ぬ。」
ってメール来てさ。
慌ててエリに電話した。
それは、専門卒業してから仲良くなった、ユカリの優しい嘘だったよ。
「二人は姉妹みたい。その仲がなくなって欲しくないからね!」
エリに感謝して謝って、ユカリにキスした。

はい!来ました!
『メンタル安定』

あれ。私何してた?
手に入ったのは何もなくない?
宝は何?
そしたら自然と、
「ちゃんと赤ちゃん産んであげたい。」
って思えた。
旦那に、謝ったよ。
「赤ちゃんがもし来たら、ナミからのプレゼントになる?」
「なるんじゃない?」

25歳、ここから不妊治療始めました!

だけど、ナミに安定した心をくれたユカリ、こないだ自殺しちゃった。
直接の死因はわからなかった。

つい数日前、死んだユカリに歌を書いた。
『会えなくなって半年
最後に会いに行かなかった僕を許してね
本当に助けてくれて
ありがとう
すべて包んでくれた
君の愛情を忘れません』
高校の時からお互いの棺には何を入れ合うか決めていた。
ユカリの棺に、ピンクの口紅と白い浴衣を入れた。


不妊治療は、がんばったよ。
もう…痛いのー。
子宮に造影剤ぶちこんで、レントゲン室に医者と看護師に付き添われて入った。
看護師は、陽気に「上がってー、裸になってー股開いて」。
電気が眩しい眩しい。
「痛いけど動かないで!はい。1、2、3」
ズッキーン!
「煤掃除になるし我慢。あー、見える?右卵管髪の毛よりまだまだ細い感じ。右は無理だから左から!」
なんか、屈辱的なんですけど。
しかも、歩けなくてうずくまったら
「座薬効かない?」
「座薬入れてないよ?」
「あらー、忘れたかな。痛いよねー。ごっめーん!」
余りの開き直りぶりに、笑っちゃったよ。

帰りにラーメン食ったのが印象的。
なんか、腹へった。
気づいたら拒食症良くなってて、野菜ジュース飲んでくようになって。
徐々に母親になろうとしてたんだね。

なのに、また流産してしまった。

タイミング法で旦那に電話する。
「今日だから!今日だよ!」
「今帰ってきたら?」
「空腹がいいらしい!」
根拠ないこと言うくらい、必死にがんばったよ。

注射に飲み薬に減薬に…。
体操、マラソン、禁酒…。
遊び仲間全部謝って切って…。
仕事もイラスト描いて渡すだけにして…もらえるお金は微々たるもの。
恥ずかしいんだよ!
作品が売れるの!

なのになのに!
セーリ来ちゃう!

まぁ、そんなに辛くない。
旦那と仲良くなれたから。
28歳で、ナミ、ついに妊娠した。
狂喜乱舞したよ。
悪阻は辛くて、酔っぱらいと間違われて道路で気絶したりもしたけど、医者が、「心配でしょ?大丈夫。毎日来なさい。エコーで赤ちゃんの心臓確認しよ。大丈夫。」
って言ってくれた。
ほぼ毎日安定期まで通ってさ。
そしたら熟睡出来たんだ。

医者に聞かれた。
「障害あったらエコーでわかるよ。どうする?」
「あー、障害より心臓教えて……死なせたくない」
「なら点滴毎日通いなさい。太ろ?」
なんて、点滴生活が始まった。

だけど、お世話になった病院には産科がないから、精神科の医者の同級生の産婦人科に移ることになった。
悪阻は終わらないし、なんか全身痛い。

女医は、
「早産……あー病院、騒がしくてゆっくり静養なんてできないから、自宅で寝てな!
お腹がピーンと張ったら薬。
トイレ以外立ったら駄目。
妊婦太っちゃ駄目だから食事は氷でいいよー!」
身長159cm、体重45kg。
氷さえ駄目ってゆーね。
ヨダレ悪阻やらなんやらで、また点滴。

だけど、ナミ楽しかった。
点滴打ってたら、お腹の中で動くんだもん。
ドライブしたら激しくなった。
お父さんが触ったらお腹へこむから、お母さんはその度もどしそうになって、
「やめてー!」
ってはしゃいだよ。
暇潰しにゲームしたら、赤ちゃん、めちゃくちゃ怒る。
興奮したら赤ちゃん蹴ってくる。
もう、笑いが止まらなかった。

5月8日、息子誕生。
帝王切開。2474gだった。
「出たよ!しっこかけた!はい!見てー。じゃ洗ってくる」
赤ちゃんの顔、ちらっと見た瞬間、意識が途切れた。

麻酔が効いてる間に赤ちゃんは、別の病院のNICUへ救急車で運ばれていった。
肺が溺れた状態で危なかったんだ。
知らなかった。

後陣痛来たし、体から空気抜けるのに背中も激痛で……肩に注射5回打ったよ。
背中にも鎮痛剤打った。
だけど赤ちゃん無事って聞いたから、思う存分痛がった!

入院二週間なんて拒否して、NICUへ駆けつけた。

小さい!可愛い!管ばっかりで保育器の中。
もう、危なくないって!
イヤッホー!ヒーハー!

めんこいめんこいめんこい!!!!!!
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