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2020年07月06日07:18

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見せかけの指標

『安倍コーポレートガバナンスの下で、これからの日本の上場企業は、自己資本利益率や株価の上昇に汲々とせざるを得ず、株主本位の(しかも日本企業を食い物にしようとする米国機関投資家に顔を向けた)経営という未来のない泥沼に転落しようとしている。

つまり、買収を恐れ株価対策に走り、配当を増加させる一方で株価に反映しない技術開発や労働者の訓練、果敢な投資をなおざりにし、リストラをして見せかけの経営指標を上昇させるというものだ。』


僕は、以前上場企業に勤務していて、毎月毎月、相当額を給料から天引きされ、社員持ち株会なるところへ、拠出していました。自己都合で退職し(実際はなにも「都合」はなかったんだけど)、それまで積み立てていた、株式をもらって、娑婆に出ました。

この配当が結構いい。半期に一度相当のお小遣いが入ります。株価高騰・株価高騰といわれて久しい。何でこう不景気・暮らしにくい世の中なのに、株価だけが上がるのか、不思議で、仕方ありませんでした。社会は大変なのに、自分は働かずにお小遣いをもらって。株の値打ちも上がる。こそばゆいというか、痛しかゆしというか。

本論考を読んで、ようやく、そうだったのかも、との感触を得ました。日本の大企業も大変やなと。もちろん、本論考には、企業の長期の成長や技術開発のための投資などを全く考えないアメリカ資本と、これに付き従う(従わざるを得ないとでもいうか)日本企業に未来はないことが記載されています。

資本主義の枠内でいいから、人間が成長し鍛えられる、そういう世の中にしていかないと。切に思います。
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