札幌市営地下鉄・大通駅

今日の札幌市営地下鉄の大通駅（おおどおりえき）の様子です。

この駅は札幌市内ではJR札幌駅と並ぶ鉄道交通の2大要所と言える駅で、市内で唯一地下鉄3路線全線が集まる駅です。

3路線とは「南北線」、「東西線」、「東豊(とうほう）線」です。
いずれも国内唯一のゴムタイヤ電車の地下鉄で、独特な走行音そして特に南北線は加減速が物凄くて首都圏の通勤電車（特に京急）に乗りなれた人でも初めての人はびっくりするほどです。

（パリの地下鉄もゴムタイヤですが、パリのものは従来の鉄車輪＆鉄レールにさらにゴムタイヤを追加したものなので全く構造が異なります。札幌のは札幌式と言われます。）


また各車両の車体幅は3.0mと新幹線を除く在来線では日本一幅が広いので非常にゆったりしています。（JRのように裾を絞っていません。）

ただしすべての車両に「冷房」と「網棚」はありません。

暖房は冬でも基本的に早朝のみしか入れないそうですが、あとは人の熱気で終電まで暖かい車内となります。（乗客はわざわざコートやダウンを脱ぎませんし）

夏は窓を開ければトンネル内の冷風が入ってきますし、夏限定で天井に吊り下げられた風鈴の音で涼を取るのです。

写真の車両は東西線で、3路線の中では一番長い路線です。

札幌は人口も多いし、沿線にはすすきのなどもありますので季節問わず地下鉄は欠かせない乗り物となっています。冬も天候には無関係ですし。

すすきのを経由する路面電車も日本唯一の山手線のような環状運転になってからは利用客も相当増えていて新車導入も続いています。

他の都市の地下鉄とはかなり雰囲気が異なる札幌の地下鉄にもぜひお乗りくださいませ。