ハルク

ハルクおもしろかった。アンリーのである。スタンリーがカメオしていたけれど、これもMCUの一つなのかな。ダニーエルフマンはいつもの感じの音楽。変わんねーな、となりつつも、こうした音楽を求められるからオファーがあるのだろう。しかし、途中で、なにかハリウッドクラシックのSFモンスター映画的な音の入れ方、ふむアンリー、フィフティーズやシクスティーズのオマージュ出している。映像もヴィンテージに対応する。アイリスから始まりスプリットスクリーンやショットからショットへの移動、もうアメコミの世界をそのまま絵的に表している。映画に置き換える他のMCUと一味ちゃいまんねん。アメリカ文化に寄り添い、でもアジアンなテイスト、父性との葛藤と迷い、そこから抜け出すためのインディペンデンスという自由でんす。枯れた平地に並ぶ家々に爆撃、これはアジアンの眼差しが捉えるベトナムか、いや、アメリカンの眼差しもそこには確かに認められる。ハルクはアメリカという父性とバイオロジカルな父性に抗う。ジェニファーコネリーは父から言われ、分かったわと素直に受け入れるのは、イートドリンクメンウィメンの三人姉妹の儒教的な従順さに等しい。そして彼女も、父に反抗しながら和解も求め、愛する人をも想う。気持ちは自由へのインディペンデンス、木の葉がなびく。それにしても、ハルクのパンツ、収縮性がすごいな。LからXXXXXXXXXLまで対応できちゃっている。