mixiユーザー(id:2566286)

2020年07月26日11:06

33 view

そして父になる、龍三と七人の子分たち、岸辺の旅


そして父になる、龍三と七人の子分たち、岸辺の旅を再見。そして父になる。最初観たときは、ただただリリーフランキーうめぇーというのが強い印象であったと記憶する。1年前ぐらいも行定勲と対で見ててここ最近もずっと見てて、ドキュメンタリー的という先入観があるからなのだろうか、ストーリーがパズルが組み合わさるように上手く収まっていくのが、基本はホームドラマなんだけれど、ホントにテレビのホームドラマみたいに感じてしまうときがある。例えば、赤ちゃんを交代させた看護師の家にお金を返しにいくシークエンス、看護師の義理の子供が出てきて、福山を見て、俺の母さんだから、と言うところとか、パッチワークのようにウェルメイドに話がおさまっていくな、となる。ビリーワイルダーだったら、どんどん話がうまく繋がってくれば凄いな、となるが、現実を捉えるセンスという先入観を持ってしまうから、不条理は不条理のままに、とか宙ぶらりんのままに、とかを期待してしまっているのかな。ナラティヴやってんだと思えば、上手いなとはなる。でも、いい作品である。龍三と七人の子分たち。最初観たときとあまり印象は変わらないと思うが、爽快をただただ目指した作品なんだろうな。ちょっと、もっと考えてみよう。岸辺の旅。最初観たときは黒沢清ゆえ、怖そうな感じになったときは、出るぞ出るぞ、と身構えた記憶であるが、今回は二度目なのでそうではなかったし、なるほど、大友良英はこうした音楽を付けたのか、と堪能できた。一回目観たときの記憶は淡白な印象であるが、今回は感動する。ラストの、深津絵里がさっと去っていくラストは好きである。逆に余韻が残る。母が眠いというので観ずに先に床についたけれど、ときどき父はまだ生きているのか、と言うときがあるから、この作品は観なくてよかったかもしれない。母がそう感じているものと似た感覚のものが表されているようにも感じる作品ではある。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年07月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記

もっと見る