自分のためだけの覚書162

「もっといい方法があるはずだ」
「間違っている」

暴力を振るう事を目的にしているならば、それは間違いだ。
暴力は手段であり、目的にしてはいけない。

もし暴力によって目的を達成しようとするならば

現在以上の建設が行われなければいけない。
あなたたちの暴力によって壊された、数多の人々の血と汗と涙と命の上に成り立ってきた何物か以上のものを建設しなければならない。

一つの物事の崩壊は、一つだけにしか影響を及ぼさない、という事は消してない。あなたに、あなたたちに、不快・嫌悪・怒りを生み出した何らかの物事は、必ず有機的に何かと繋がっていて、あなたたちに愉快・行為・癒しを生み出した何らかの物事にもつながっているのだ。

事実、あなたたちが壊している町、秩序、信用、資産、時間、感情の中に、あなたたちの近所の店はないのか。
この暴動によって、穏健的に解決をしようとして来たであろう「黒人」たちは、あなたたちの行動によって被害を受けているかもしれない。

事実、実際に警官に殺された人の家族は「もうやめてくれ」と言っている。
このように、社会は有機的につながっている。白人にしか迷惑をかけていないという事はない。

しかし、それでも、どうしてもやるというのなら。

自分たちが今より「良い」「法」をもち、法を基準にして現実の情勢に合わせた「法律」を立法し、立法された法律と法に基づき行政を「実行」し、どちらか一方に偏るような「司法」を行わない事を示さないといけない。

暴動をもって世界を、国を変えようというなら、そこまで行わないといけない。それが行えない暴動は、古今東西長続きせず、最終的に声の大きい過激派が生き残り、衰退する。中国の陳勝・呉広の乱を思い出せ、黄巾の乱を思い出せ、フランス革命の恐怖政治を思い出せ、ドイツのナチスの親衛隊を思い出せ。古今東西全ての暴動からなる反乱が成功した例は、全て司法が正しく行われるようになって初めて認められるのだ。

そうでない暴動は、全て虚しい結末しか迎えない。

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さて、暴動に一切関係がなく、警官に関係がなく、過去に一切差別などしたことが無く、また周囲にも彼を差別する人だと批判する「黒人」がいない「白人」がいたとして、彼は今後どう生きて行くのか。そしてどう評価されるのか。

なにせ、https://diamond.jp/articles/-/238990によれば

「〜暴動の逮捕者の追跡調査をすると、ミネアポリスやミネソタ州圏外からの「越境者」ばかりだったと、ミネソタ州政府は発表した。つまり、地元民中心の抗議デモと、暴動や略奪の当事者が違うようだということがわかったのだ。」

「〜　デモ参加者の多くは白人で、黒人参加者よりもその数は多い。民主党の大統領候補者だったバーニー・サンダースの選挙運動用のプラカードの裏を再利用してつくった、手書きのサインを持っている白人女性もいた。

　ビバリーヒルズ方面に向かうこのデモ隊には「白人の多い地域で黒人の人権をアピールしなければ意味がない」という戦略があるようだった。これまで多くのLAデモは、ダウンタウンを起点に行われてきたが、「人種問題」のデモの場合、移民や非白人が多いダウンタウンで声を上げるより、白人富裕層の本拠地であるビバリーヒルズを行進してこそ注目を浴びる、と指摘する声がツイッターなどでは多かったのだ」

とある。

今回の暴動は、今までの根が表にでたものだとしても、理性が失われ過ぎている。
黒人男性の死亡を、彼らは「道具」として扱っている。
事実、殺され男性の家族が「やめてくれ」と言っているのに、それを聞かない。今暴動をしているほとんどの人にとっては、黒人男性の死亡は「道具」なのだ。道具の声など聴く人はいない。ましてやミネアポリスから遠く離れた所からやって来た連中においておや。

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今、もっといい方法をと16歳の少年に託すなら、31歳の君を彼が見捨て、切り捨て、許されない罪ある存在だと、日本の左翼が戦前の日本軍を人非人のように扱ってきたようにされても、何一つ君は反論してはいけない。

後を託すとは、そういう事だ。それが出来ないなら、君の言葉は嘘になる。
「（俺たちも好い目をみれるような）良い方法を探してくれ」
と
「（俺たちはどうなっても良くて、歴史の中に消え去る、または消されて、失敗の見本として後世に残してもいいから、黒人が差別されなくなるような）良い方法を探してくれ」とは、まったく違う。

https://twitter.com/avril24th/status/1267402211778113536