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2017年09月29日03:28

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2017-09-17_BRM917東京200 新潟棚田

事の始まりは昨年の7月。怪我をして入院中の田村編集長の病室だった。
御見舞に来ていたばっきーさんから、来年ブルベを主催すると聞く。
一年後には怪我も治っているから走りたいねと話す編集長。
その時の怪我の状況だと難しいのではないかと思いつつ(実際は半年ちょっとで復活、日本縦断まで成し遂げた。すごい!)、それならば僕も挑戦したいと思ったのがきっかけだった。
それ以前に、ばっきーさんたちランドヌール諸氏と知り合ったり、ツーリング仲間の中にもブルベ経験者が多いのもあり、いつかはブルベに挑戦したいと考えていた。
その少し前に、ちょっと悔しい思いをした事がきっかけで以前より少し走れるようになっていて、尾崎豊の言葉を借りれば「自分がどれだけ強いか知りたかった」というのもあった。
試しに個人的に200辧300劼帆ったりしてきたが、きちんとした形で自分の力を量りたい。そしてその証が欲しい。ブルベの認定メダルはその、わかりやすい象徴だった。

そして時はあっという間に流れ、ブルベ本番は目前に迫ってきた。
走り込みは充分。装備も万端。しかし、やはり不安は拭いきれない。
今回のコースは獲得標高が3000mを越えているのだ。コース図を見てもなかなかの難易度だ。
正直、時間内に完走する自信はない。知り合いが開催するブルベなら参加しやすいだろうと思っていたが、その分DNSもしにくいなぁ。
丁度、台風も迫っていたこともあり、全く知り合いが居ないのならDNSしていただろう。
唯一、走る場所がよく知った頸城(このエリアをざっくりそう呼ぶのも珍しいと言われたが)だということ。全く知らない土地を走る不安はないが、坂の多いエリアだということもよく分かっているのだ。
不安が募り、エントリーを若干後悔しながらも準備はすすめる。
とはいえ、DNF時の撤収ポイントのタイムテーブルと時刻表は完璧だったり、ちょっと後ろ向き。ただでさえ難しいコースなのに、天気予報だと本番当日は台風の直撃もありうる。良い要素は全くない…

コース中のオススメスポットに、星峠と、日本一うまいトコロテンのお店があるのだが、どうしてもPC1を時間通りに通過できる気がしないので(通過チェックに変わったので時間は心配なくなったが)、立ち寄るのは無理そうだ。
そこで前日入りして回ることに。
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北海道東日本パスは、JRだけでなく、ほくほく線も利用することが出来る。在来線の長い旅の末、まつだいにたどり着いた。
200勸幣紊魏浸間も掛けて走り続けるランドヌールを凄いと思うが、在来線に5時間も6時間も乗り続けるのも相当かも? 慣れているので全く苦ではないが、それと同じように長時間走り続けることが平気になる日が来るのだろうか?
まつだいには本番当日のPC2がある。ここからDNFして帰ることになるのだろうと、考えていた場所でもある。
明日の心配をしているより、とりあえず今日は観光を楽しもう。
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まずは星峠。そういえば以前に来た時は雨の中だったな…
やや雲が多いが黄金色の水田が美しい。せっかくなので、棚田の中を通る道を降りてみたりする。
編集長は今回はスタッフとしての参加なので事前認定で数時間前に通過している。Tweetを見るとかなりのハイペースのようだ。
タイムラグはあるが、同じような場所を走っていてTweetしているので一緒だと思ったらしく、台風来るのに今日もキャンプなの?とメッセージを貰ったりした。
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そしてところてんのお店へ。
この辺りでは箸一本で食べるそう。最初、お店の人が間違っているのかと思ってインド料理のコピペを思い出していた(汗)
それにしても美しい。食べるのが勿体無い。関西では黒蜜で食べるんだっけ? 甘党なのでそっちにも惹かれる。
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うらがわらからコースを外れ犀潟を目指す。
このあたりも、以前走ったことがある。その時も雨だったな〜
犀潟から輪行で越後湯沢まで戻る。この時点で、前回の谷川岳と合わせて切符代の元は取れた。早めにDNFすれば在来線で戻れて、大儲け。完走したらご褒美に新幹線で帰るという算段だった。
早くに朝食をとった後は、電車の中で食べたチョコレートと、まつだいのコンビニで買った定番のルマンドアイスの他はところてんしか食べていなかったが、今日は前夜祭で焼肉の予定なのだ。近くにお店もないし、夕食まで我慢することにする。
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宿は駅から近く、広い玄関に自転車を駐めさせたもらえて満足。モバイルバッテリーの調子が悪かったので100円ショップに行った後、翌日のスタート・ゴール地点の確認に行くと、ちょうどゴールした編集長と下見に来ていたばっきーさんたちスタッフの面々に会う。やはり明日の天気が心配のようだ。DNSの連絡も何件か来ているらしい…まあ、台風が来ているんだし当然だよな…
宿に戻ると玄関に見覚えのあるリドレー・エクスカリバーが。偶然YUKI隊長と同じ宿だったようだ。なんだか心強い。
風呂に入って着替えた後、共に前夜祭の会場の焼肉屋に向かう。
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前夜祭の参加者は10名。編集長とYUKI隊長以外は独身…まあ、そうでもないと、連休に出掛けたりしないか。
結構呑み食いしたが、普段と比べればややセーブ。親睦も深まり、楽しかったが余計にDNSはするとは言いづらくなるなぁ(汗)。
この時点では翌朝は結構な雨の予報…お酒のせいか、少なくとも不安はだいぶ和らいだ。むしろノリと勢いで走ってやるぞと思えてきた。
宿に戻り、ひと風呂浴びた後はグッスリ眠ることが出来た。
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朝起きると、雨は全く降っていなかった。
それどころか、雲間から青空まで見える。風もそれほど強くなく、むしろ最初は追い風のようだ。台風は予定よりかなり進みが遅く、四国あたりで猛威を奮っていたようだ。
次々に集合場所に人が集まり、ミーティングが始まる。
流石に昨夜の焼肉がお腹に残っていて食欲はあまりなかったが、二日酔いもなくお通じもあったので体調は万全だ。これから13時間以上走り続けると思うと大変だなと思うが、昨日までの様な後ろ向きな気分はなくなっていた。
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車検が終わった人から順次スタート。
まずはゆるい下り。すぐに後からスタートした人たちに抜かれていく。もっと飛ばして付いて行けそうだったが無理は禁物だ。
「スピードを出すことに夢中にならないで」と誰かの声が聞こえてきそうだ。
始まったばかりだ焦らずに行こう。
ルートはすぐに登りに変わる。十二峠まで300m程の登りだ。
今回のコースは大きな登りはないものの、細かなアップダウンが多い。
しかし登りも下りも勾配は緩く、それ程ペースを落とさず登れ、下りでも飛ばすことが出来る。その為想像以上のハイペースで進むことが出来る。
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ブルベ初参加は僕以外も数名いたが、皆速い。一度、工事中の片側相互通行の信号で固まったが、すぐにバラけていく。
参加者も少ないせいか、道中、他の参加者を見ることは少なかった。
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星峠手前でまーりんさんに追い越される。
PBPをGパンで完走した伝説のGパン刑事だ。MTB、Gパン、メッセンジャーバック、ペットボトルというとてもブルベの参加者だとは思えない姿なのに速い。
噂通り、サドルがいらないんじゃないかとうくらい、常時ダンシングでグイグイ坂を登っていく。すごい!
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星峠通過も予想より大分早い。とはいえ、昨日来ているので立ち止まらずに通過する。
スタッフの皆は車で様子を見に来ていた。
ところてん屋にも開店時間前に通過。時間の余裕も出来ているので、店によっていく参加者も結構いたようだ。
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直江津の最初の通過PC10時半。信じられないくらいのハイペースだ。星峠以降先行するGパン刑事に付いていこうと少し無理をしてしまったようで、時間は稼げたが体力の消費が激しい。平坦なのにロードで必死に走ってMTBに置いていかれないように付いていくのがやっとだなんて…やはり自転車の肝はライダーか…
朝飯を食べていないこともあり、ここでしっかり補給。オニギリが旨い。が、ちょっと塩気が足りない。セコマのオニギリが恋しいなぁ。
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ここから柏崎までは方角が変わり海岸沿いを走る。
向かい風も覚悟していたが、風は横風。運がいい。
平坦区間と思いきやそれなりのアップダウンがある。途中、キューシートにある国道のトンネルを避ける側道が、少し手前のトンネルと勘違いし、道を間違えてちょっとタイムロスしてしまい焦る。
間違えた道は数年前に個人的なツーリングでトンネルを避けようと迷い込んだ所と同じ場所だった。不覚。
とはいえ、柏崎のPC1を通過した時点で平均時速20劼鬟ープできている。これは認定も夢ではなくなってきたか?
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ところがPC1を出た直後、結構な雨が降ってくる。
あわてて雨具を纏う。荷物を少なくするため、新調した雨具なのだが、テストもなしに本番で使うことになった。なんでいつもの雨具を持ってこなかったのか?と今にしては思うが、性能的には問題なさそうで良かった。ただ、生地が薄いので雨が冷たく感じた。
門出は思い出の場所だった。2010年にf-cyceで初めて頸城に訪れ、かやぶきの里に泊まったのだ。それ以来、ほぼ毎年頸城を訪れている。
そして毎年のように雨の中を走っている。雨がかえってホーム感を増して感じさせてくれた。
「雨の頸城は庭です!」
そう心のなかで叫びなが走る。
まさにそうだった。編集長が僕の脚力と経験があればまず完走は間違いないと思っていたとコメントをくれたが、毎年のように走ってきたことが、思い出の一つ一つが経験だったのだろう。
共に頸城を走った仲間たちの中にはもう二度と会うことのかなわない人もいる。けれどもその人達と一緒に走っているような気持ちがして辛さどころか安心感さえ感じていた。
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14時10分、まつだいのPC2に到着。まーりんさんが丁度補給を終えて出発するところだった。最後の登りに備え、しっかり補給。雨もやんだし、このままトラブルさえなければ時間内の完走はまず間違えないくらいに貯金はできている。
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松之山を過ぎ飯山線を跨いでいよいよ最後の登り。
ずっとスポーツドリンクを飲んでいたが、口の中がベタついて気持ち悪かったのでなにか別の物が飲みたかった。
自動販売機を見つけ時間はあるので焦らずに少し長めに休憩。ココアとアルフォートで補給。甘さが身に沁みる。
大分ペースは落ちてきたものの、無事十二峠を越す。魚沼スカイラインも走ってみたいと思っていたかったが、十二峠はしばらく登りたくないな(笑)。
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しかし本当の試練はこれからだった。
石打に戻ってからの湯沢までの7卍が、緩やかな登りな上に強い向かい風。しかも霧雨も降ってきた。
十二峠ですら休まずに来たのにここに来て二度ほど足を止めて休んでしまう。
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なんとか喘ぎながらもゴールに到着。
しかし疲れているため、頭が回らず店内をぐるぐる3週程してやっとルマンドアイスを見つけて購入。ゴールの証のレシートを貰う。
11時間31分。上出来じゃないか!
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ゴール受付の公民館にたどり着いて震える手でサインをしてメダルを購入。
本当によく練られた素晴らしいコースで、辛かったけれど楽しかった。
主催のばっきーさん、その他の参加者の皆さん。お疲れ様でした。
そして相棒のRoubaix。長い下りと雨の走行もお前のおかげでなんともなかった。ありがとう。
とても良いランドネでした。
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近くの公衆浴場で汗を流した後はお待ちかねの後夜祭。
これを励みに走ってきたと言っても過言ではない。
ゴールにたどり着けば仲間たちとお酒が待っているなんて、なんだか集中ランにも似ているかな?
消費したカロリーを(過剰に)取り返すべく、たくさん呑んで食べて、最終の少し前の空いている「たにがわ」で帰宅。
走り出すまでが怖くて 走り出したらとまらない
なんて歌の歌詞を思い出していた。
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次回は今のところ未定だけれども、今回で自分の世界が広がった実感はある。
いつかはわからないけれども、きっとまたいつかは走ることになるだろう予感はある。
とりあえず興味があるのはSR600 Nihon Alps(ツーリスト)かな? ゆっくり5日か6日かければキャンプしながらとか、新しい妄想がもう膨らみ始めている。

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