mixiユーザー(id:25251822)

2020年11月25日20:22

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小説「孤狼の血」柚月裕子

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あらすじ
昭和63年、広島。
所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。
飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。
やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。
衝突を食い止めるため、大上が思いもよらない大胆な秘策を打ち出すが・・・・。

柚月さん、凄いものを書かれるなぁ、と脱帽。
警察小説を書くのはただでさえ難しいのに、それをいとも容易く自分のものにしてしまうとは!

大上は野ではあるが卑ではない。
大上の違法捜査を何度も続けることに対し、日岡は戸惑い、そしていつしか大上の血を受け継ぐ、という展開が素晴らしい。

何でも深作監督の「仁義なき戦い」をベースにしたとか。
もし、柚月さんが「仁義なき戦い」と出会っていなければ、この作品は生まれなかった、と言っても過言ではないよね。

本当、隙のない作品で、夢中になって貪るように読んでいた。
再読に耐えうる作品とはこのことだ。
大変面白かった。
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コメント

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