mixiユーザー(id:25251822)

2020年10月28日19:28

56 view

小説「メモリーを消すまで」山田悠介

フォト

あらすじ
犯罪防止のため、全国民の頭に記憶を保存するメモリーチップが埋められた。
記憶削除を執行する機関MOCの相馬は、腐敗はびこる巨大組織の権力争いに巻き込まれていく。
実権を掌握していく黒宮は、野望の邪魔になったリサやコウキたちストリートチルドレンの大虐殺を謀るのだが・・・・・・・。

何て末恐ろしい世界観なのか。
犯罪を犯せば、記憶削除の刑が執行されるから、自分が自分でなくなる感覚。
正にアイデンティティの喪失。
そんな記憶喪失を執行する機関MOCの上層部は、己のために殺人さえ犯すほど腐りきっている。
上層部はまるでペットを殺処分するような感覚で、殺人を犯す。
人の命の何と軽いことか。
隠蔽が明るみに出て、膿が出る展開が良かったなぁ。
中々独立した世界観だと思う。
割と楽しく読めた。
読み応え十分であった。  
  
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する