mixiユーザー(id:25251822)

2020年03月29日14:22

66 view

小説「暴虎の牙」柚月裕子

フォト

あらすじ
博徒たちの間に選後の闇が残る昭和57年の広島呉原。
愚連隊「呉虎会」を率いる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とそのカリスマ性で勢力を拡大していた。
広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、沖と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争を嗅ぎ取り、沖を食い止めようと奔走する。
時は移り平成16年、懲役刑を受けて出所した沖がふたたび広島で動き出した。
だがすでに暴対法が施行されて久しく、シノギもままならなくなっていた。
焦燥感に駆られるように沖が暴走を始めた矢先、、かつて大上の薫陶を受けた呉原東署の刑事・日岡秀一が沖に接近する・・・・。

「孤狼の血」シリーズ最終作。
最終章だけあって、より隙のない構成になっている。
大上のパナマ帽にこんな秘密があったなんて!
大上はよっぽど気に入ったんだろうねぇ。

沖の家庭環境は何て複雑なんだろうか。
家庭環境が沖を形作ったといっても過言ではない。
何だか哀れだなぁ。

〆の文章が深く余韻を残す。
夢中になって読んでいた。
大変面白かった。

0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する