あらすじ
高校三年生の三峰葉月は、子供の頃に宝物の絵本を直してくれた書籍修復家・豊崎俊彦の工房の門を叩く。
弟子入りを拒む俊彦のもとで、葉月は期限付きを条件に書籍修復の基礎を学びはじめる。
図書館の本や和装本を扱った初めての書籍修復、子供たちに向けた和装本作りの体験会などを通じて、葉月は大切な本に託され想いに気付いていく。
書籍修復という職業に焦点を当てていて、非常に興味深い。
こうやって書籍は修復されるのか、と過程が丁寧。
葉月の成長物語でもあるので、読んでいて心地よかった。
中々この作家は目の付け所が違う。
お薦め。
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