小説「93番目のキミ」山田悠介

あらすじ
婆ちゃんからせしめた60万で新型後継ロボットを手に入れた大学生・ナリタ。
掃除、選択、ギャンブルなどごく気軽に使っていた。ありふれた毎日。何の目的もなく過ぎる時間。何も起きないはず・・・だった。
しかしある姉弟との出会いが、ナリタたちの運命を変えていった!?

成長物語です。
ナリタは今風の若者で、シロを主にギャンブル系に使います。
外れれば、全部シロのせいだ、ときつく当たることも。
ところが、都奈と出会うことで、自分のやっていることが恥ずかしくなり、シロとの毎日を大切にします。
そして、病院や老人ホームを訪れ、ボランティアをします。
それがきっかけで、毎日を大切にしたいと心から思います。
自己中だったナリタ。
それが他人のために何かしたい、とまで成長します。
「人間、ふとしたきっかけで変わることが出来るんだよ」
と言うのが本作の言いたかった事だと思います。
中々良かったです。