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2020年02月25日20:52

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「離人小説集」

<strong>読書日記
「離人小説集」
鈴木創士</strong> 作
(幻戯書房)

芥川と百痢▲薀鵐棔次足穂、ペソア、アルトーら文人の周辺あるいは本人に憑依して彼らの人生の一瞬を生き直す。絢爛たる言葉のつながりで魅了する短編小説集。

「芥川龍之介の家は高台にある大きな屋敷であったが、屋敷全体を取り巻く空気はどこかしらもやもやとしていた。」この冒頭の一文を読んだだけで猛烈に読みたくなってしまった。詩魂乏しい私なのでイメージ豊かにめくるめく繰り出される言葉の連鎖に、はたしてついていけたかどうか自信はないが、それでも読んでいて脳内に快感が走る文章だった。

ランボーの鬱屈やアルトーの焦燥、ペソアかと思えばロートレアモン。いかにも龍之介、いかにも足穂、いかにもランボーなのだが、実はみな作者本人なのではないか。謎の作家原一馬や平安時代の小野篁を取り上げた作品にそれを感じる。

作者について全く知らなかったが、訳書でアルトーやヴィアンなど数冊読んでいた。

p131 リンボンの街では(○ リスボンの街では)?
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