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日記一覧

「緋文字」
2020年04月04日21:07

読書日記「緋文字」ホーソーン 作(光文社古典新訳文庫)はずかしながら名作として名高い本作を初めて読んだ。訳者(小川高義)の腕なのか、上品で読みやすく素直に心に馴染んで気持ちが良い。わかりやすいがれっきとした大人の文章。果たして少女パールの父

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「白の闇」
2020年03月28日21:15

読書日記「白の闇」ジョゼ・サラマーゴ 作(河出文庫)ある日突然視界が真っ白になり視力を失う恐怖の感染症。ほぼ全国民が罹患し都市が機能を失った中で、なおも生き残ろうとする人々の格闘を描くパンデミック小説。サラマーゴ独特の区切りのない会話・地の

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「俺の歯の話」
2020年03月23日21:08

読書日記「俺の歯の話」バレリア・ルイセリ 作(白水社)世界一の競売人を名乗る男が、曰く付きの歯をオークションで売り出す。全てがイカサマ。無くなった俺の歯をめぐるエピソードを手を替え品を替えモザイク的に演出した奇妙な味わいの小説。まともに一読

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読書日記「科学者はなぜ神を信じるのか」三田一郎 著(講談社ブルーバックス)自身もカトリック教徒であり理論物理学者である著者が、物理学史を通してかねてよりの疑問を解説。しだいに狭まってくる神の領域だが果たして…。本書の大半はコペルニクスから始

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「出来事」
2020年03月19日20:58

読書日記「出来事」吉村萬壱 作(鳥影社)いつのまにか世界はニセモノにすり替えられている。果たしてそれは脳内の齟齬なのか現実なのか?しだいに壊れていく日常が痛々しい暗黒小説。先に読んだ「回遊人」とほぼ同じ設定なので、ひょっとしてこちらのほうが

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「きりぎりす」
2020年03月16日20:41

読書日記「きりぎりす」太宰治 作(新潮文庫)私小説から女性告白体まで、著者中期の多彩な方法で書かれた傑作短編を収録。これこれ。私がかなり以前に読んで、その面白さにセリフまで覚えた新潮文庫の短編集。太宰といえば一般的には苦悩に満ちた私小説作家

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「草枕」
2020年03月09日20:59

読書日記「草枕」夏目漱石 作(新潮文庫)「猫」と同じく若き漱石の初期作品。人里離れた山あいの誰も客の来ない温泉宿に投宿した画家。画題を求めて散策するも一向に絵を描く気配はない。それより宿に暮らす謎の女性が気になるところだ。旅館の出戻り娘の性

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「トキワ荘の時代」
2020年03月02日20:42

読書日記「トキワ荘の時代」梶井純 著(ちくま文庫)少年漫画を革新した伝説のトキワ荘グループ。そのリーダー的存在でありながらひっそりと姿を消した寺田ヒロオに焦点を当てた評伝。1993年刊を文庫化。評伝の舞台となった1960年代、少年漫画隆盛期にちょう

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「回遊人」
2020年02月28日20:54

読書日記「回遊人」吉村萬壱 作(徳間文庫)もし人生を10年ごとに過去へ戻ってやり直せたら果たして幸福だろうか?少しずつ歯車が狂っていく不気味だが現実的な世界。パラレルワールドを描いた作品は数多あれど、この作品は読んでいてSF小説を楽しむような余

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「離人小説集」
2020年02月25日20:52

読書日記「離人小説集」鈴木創士 作(幻戯書房)芥川と百痢▲薀鵐棔次足穂、ペソア、アルトーら文人の周辺あるいは本人に憑依して彼らの人生の一瞬を生き直す。絢爛たる言葉のつながりで魅了する短編小説集。「芥川龍之介の家は高台にある大きな屋敷であっ

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「黒いダイヤモンド」
2020年02月22日20:40

読書日記「黒いダイヤモンド」ジュール・ヴェルヌ 作(文遊社)私は小学3〜4年のころ「空飛ぶ戦艦」「地底探検」「海底2万マイル」などシリーズで出ていたヴェルヌの作品を楽しんでいた。それ以来のヴェルヌ。舞台がかつて炭鉱で栄えた街であったとしても

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「新実存主義」
2020年02月18日20:22

読書日記「新実存主義」マルクス・ガブリエル 著(岩波新書)無世界主義で話題の著者が心腦問題の自然主義に対して反論。その限界とこれからのあたらしい哲学を提案する。心や意識が腦のどこにあるのか、心とは腦の働きとして全て物理的に置き換えられるもの

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「犬と負け犬」
2020年02月13日21:02

読書日記「犬と負け犬」ジョン・ファンテ 作(未知谷)成人した3男1女を持つ脚本家の主人公と妻。ある雨の日どこからきたのか1匹の汚れた大きな秋田犬がやってきて住み着くようになる。このバカ犬をめぐる子供達の巣立ちと夫婦の物語。はじめてファンテを読

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読書日記「ベスト・オブ・ドッキリチャンネル」森茉莉 著(ちくま文庫)1979〜1985年にわたって書かれた人気のテレビ番組批評から選りすぐりを編集。森茉莉最後のエッセイ。もちろん私も同時代を生きた番組群なのだが、私自身はあまりテレビを見るほうではな

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読書日記「シュルレアリストのパリ・ガイド」松本完治 著・編・訳(エディション・イレーヌ)ブルトン中心にシュルレアリスム運動最盛期の軌跡をMAPを見ながら振り返るパリ案内。当時の写真も豊富に、地図をくりかえし掲載して追いかける珍しくも楽しい一冊

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読書日記「アラバスターの壺/女王の瞳」ルゴーネス幻想短編集ルゴーネス 作(光文社古典新訳文庫)ラプラタ幻想文学の源流、アルゼンチン文学の巨匠ルゴーネスの短編集。ボルヘスやコルタサルに先んじた書き手だが、両者ともやや苦手な自分としてはどうか…

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「青きドナウの乱痴気」
2020年01月28日20:31

読書日記「青きドナウの乱痴気」良知力 著(平凡社ライブラリー)去年阿部謹也を読んで面白かったので、良知力も読んでみた。1848年ウィーンに吹き荒れた革命と反革命の嵐を、当時暮らしていた民衆の視点から描いた社会史の傑作。まず当時のウィーンの街の構

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「演劇とその分身」
2020年01月21日20:16

読書日記「演劇とその分身」A・アルトー 著(河出文庫)60・70年代日本の前衛演劇界に多大な影響を与えた本書は、その世界の人々にとっては今更ながらの古典であろうが、私のように演劇・舞台芸術に縁のない人間にとっては、とりあえずアルトーの思想に知識

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読書日記「とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢」ジョイス・キャロル・オーツ 作(河出文庫)著者自選短編集。「ミステリ/ホラー/ファンタジーの垣根を越えて」という謳い文句で幻想文学的なものを期待したが、まっとうな通俗小説だった。文章は人物の

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「第四の手」
2020年01月16日20:24

読書日記「第四の手」(上・下)ジョン・アーヴィング 作(新潮文庫)主人公パトリックはゴシップTV局のレポーター。サーカス取材中にライオンに左手を食いちぎられ、その様子が全米に生中継されてしまう。屈指の技術を持つ変人外科医によって左手の移植手術

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「生きている兵隊」
2020年01月14日20:14

読書日記「生きている兵隊」石川達三 作(中公文庫)自分が青少年のころ書店には必ず並んでいた石川達三の文庫本。それもすっかり見なくなって、もう忘れられた作家になってしまったのかもしれない。そんな思いを持って初めて読んだが、見事な社会文学の傑作

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読書日記「ロミオとジュリエット」シェイクスピア 作(新潮文庫)福田恆存の訳で新潮文庫のシリーズを読んできたが、今回は中野好夫訳だった。これまた古風な味わいがあるが、古き昭和の東京下町言葉の面影を感じる。もともとセリフが大げさなのは仕方がない

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「タテ社会の人間関係」
2020年01月12日21:25

読書日記「タテ社会の人間関係」中根千枝 著(講談社現代新書)刊行から50年のベストセラー。実はこの本は母親のお気に入りで、ずっと実家の棚にあったのだが、今回初めて買って読んだ。きわめて理路整然とわかりやすく日本社会の基礎構造を解き明かして納得

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「富士日記を読む」
2020年01月11日20:45

読書日記「富士日記を読む」中央公論新社 編(中公文庫)武田百合子「富士日記」に関する感想・書評・帯文・解説などと、百合子・泰淳のエッセイを集めて構成した一冊。小川洋子、川上未映子、島尾敏雄ら作家や担当編集だった安原顯、村松友視の文章も

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「呪われた詩人たち」
2020年01月08日21:11

読書日記「呪われた詩人たち」ポール・ヴェルレーヌ 著(幻戯書房ルリユール叢書)ランボー、マラルメ、コルビエールなど、ヴェルレーヌ自身を含む同時代の見捨てられた詩人たちの紹介。ヴェルレーヌはこんなプロデューサー的な仕事する人だったんだと思った

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「時間は存在しない」
2020年01月06日20:14

読書日記「時間は存在しない」カルロ・ロヴェッリ 著(NHK出版)数式を使わず一般向けに書かれた科学エッセイなどはよく読んだが、これほど驚いた本はない。まさに目からウロコの一冊。しかし素直に言って自分が理解できているとはとても思わない。4光年離

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