被子植物門双子葉植物綱キク目キク科 Cirsium vulgare
ヨーロッパ原産の一年草、若しくは二年草ですが、日本へはアメリカ合衆国から輸入された穀物や牧草に混入して持ち込まれたため、和名は「アメリカ」になっています。1960年代に北海道で初めて確認され、本州や四国でも定着していますが、特に北海道で多く見られます。カナダ・アメリカ合衆国・アフリカ南部・オーストラリアでも外来種として定着しており、畑・牧草地・道端等で生育しています。
茎の高さは0.5〜1.5mが一般的ですが、最大2mにも達します。7〜10月頃に紅紫色の頭状花を咲かせ、根生葉(コンセイヨウ)、即ち地上茎の基部に付いた葉は、羽状に深裂してロゼット状になります。葉・茎・総苞片には鋭い棘があり、手袋をしていても貫通するため注意を要します。種子は蒲公英(タンポポ)の様に綿毛で風に乗って拡散します。
繁殖力が強いため、利尻島や知床半島等のの自然度の高い地域に侵入し、在来種を駆逐しているため、外来生物法によって生態系被害防止外来種に指定されています。鋭い棘があるため、鹿・牛・馬等も食べないため、鹿の多い地域で繁殖する傾向にあります。知床半島での増殖も蝦夷鹿(エゾシカ)の多さが原因です。酪農地帯でも、牛馬が嫌がる放牧地の害草として知られていますが、棘を有するため、抜き取って駆除するのは極めて困難です。
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