朗読劇というのは何回か経験したが、これは”朗読+音楽”、
どう聞かせてくれるのか、どう見せてくれるのか、楽しみだった。
場所は銀座三越奥の王子製紙本社ビル内の王子ホール、
少し前に出て、築地の場外市場を訪ねてみる。
Tukiji1.jpg
ここは日本独特のものを売っている”海外”だ。
特に春節に合わせて来日した中国人が多いようだが、欧米、中東、東南アジア、本当にさまざまな国からやってきて日本の食べ物をトライしている。あまりの混雑に即座に退散!!!
場所が銀座だけに、それと会場も大きそうなので開場30分前に王子ホールへ、既に30人ほどの行列、どんどん行列が折りたたまれるように長くなり、予定5分前に開場、100人以上はいただろうか、
前日の”けやきホール”のオープンとは大違い、なお”けやきホール”も満席に近くなったので念のため、
Rodoku1
山根アナと進藤アナ、それに演出家の鴻上氏という変わった組合せ、
それにピアノ・チェロ・ヴァイオリンが加わるという、
rodoku2
舞台下手にはグランドピアノとその前に椅子二つ、上手には朗読席が、
ピアノ、チェロ、ヴァイオリンの演奏から会が始まった。
スピーカーを使っているかは不明だが、音が良く通るし、3人の調和のとれた演奏で充分に会場を楽しませてくれた。
中でもチェロを演奏する冨田千晴さんが、脇役ではなくメインではないかと思わせるほど卓越していた。
続いて両アナ登場、さらに鴻上氏も呼ばれて、朗読が始まる。
最初は進藤晶子アナの「桃子」(江國香織著)、
進藤アナは”がっちりマンデー”の進行役でしか馴染みがないが、さすがアナウンサー上手い!
続く鴻上氏は、自分はアナウンサーではないので・・・・、と予防線を何度も張っていたが、進藤アナの後に読むのは酷だったかも、
朗読なので舞台を見ることなく目を瞑り、たまに聞こえた来るアンサンブルで気分を変えつつ、ついつい気持ちよく意識が遠のいてしまった。
「ロミオとロザライン」、これはロミオがジュリエットに恋する前に恋していたのはロザラインという女性であることに着目した演劇が題材、ロザラインを演じる美香子の役の上での違和感がどう解決したのか聞き逃してしまった!!!
題材は鴻上尚史氏の数少ない小説とのことだ。
第二部は万葉集の句の雰囲気を即興でピアノで表現するという難しい企画、3人が選んだ句を舞台上で初めて知らされ曲にするというもの、
正直、これは無理があるし、ピアノを弾く飯田氏の感性によるものだが自分は共感できなかった。
最後は山根アナの「大根の月」(向田邦子著)、暗く切ない内容だ。
鴻上氏はさかんに夫が悪いと力説していたが、そう思う。本当はお母さんの愛情が欲しかっただろうに自分のミスで怪我をしてしまったことへの自責の念で素直に甘えに行けなかった息子も可哀そう!
二日続きの生演奏、それぞれに違った趣きが、
ログインしてコメントを確認・投稿する