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2019年12月17日10:28

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人口減少社会の鉄道事業

 JR四国は、路線のほぼすべてが赤字である。唯一赤字でないのが、JR四国の管轄である岡山県の児島駅から、坂出・宇多津駅までの瀬戸大橋の区間である。四国最大の都市である松山、及び各路線が集まる高松ですら、走っている列車は赤字なのである。

 鉄道事業ではほとんど収益が望めないため、近年はホテルや飲食、不動産など経営の多角化が図られている。しかし人口減少が進むなかで、四国内だけでなく、大都市圏にも進出して収益確保に努めている。

 さらに、高速道路が整備され、四国内の移動はクルマ移動のほうが利便性が高くなっていることも鉄道事業の収益悪化につながっている。たとえば、高松ー松山、高松ー高知はそれぞれ予讃線、土讃線が走っているけれど、同じところを高速バスで移動した場合、バスのほうが早く目的地に着いてしまう。運賃も乗り換えなしの特急を利用した場合、バスの方がかなり割安となる。これでは競合相手に勝てない。

 そして近距離輸送も、地方都市はどこもクルマ社会であり、それほど需要がない。これは地方の私鉄にもいえることだけれど、公共交通機関として赤字だからと簡単に廃止や休止ができない以上、何らかのかたちでコストの削減に努めていくしかない。

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JR四国、運転士不足で22本やめ
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