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2019年11月22日20:02

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藤沢とその周辺を歩く

 今日は朝から生憎の空模様。晩秋特有の冷たい雨がずっと降り続いている。前日の爽やかな秋晴れが嘘のようだ。

 そんな快晴だった昨日、私は藤沢にいた。この日記でも最近はよく登場する場所だけれど、時間があるときには散策するのにもってこいの場所でもある。海沿いには江ノ島があって、海水浴シーズンはもちろん、一年中、観光客で賑わっている。近年は特に外国人観光客の姿をよく目にする。そこに注ぐ境川に沿っていくと、鵠沼を経て藤沢駅に至る。さらに北には大庭など、中世には東国武士たちが馬で駆け回っていた土地である。もともとは田園風景の広がるのどかな集落だったところが、高度成長期、急速に再開発が進んで町になったという雰囲気がそこここから感じられる。ぐねぐねと曲がりくねった道は、そこが少し前まで集落だったことを示すものだ。

 これがもう少し西の辻堂あたりになると、土地計画に基づいた街づくりがなされている。道路も広く、同じようなかたちの家が並んでいる。ここはここで、再開発地域とそうでない場所は、道一本隔てて雰囲気ががらりと変わるのもおもしろい。

 さて、昨日歩いたのは、そんな藤沢駅から西側のあたり。ここには烏森神社(皇大神宮))という鎮守さんが祀ってある。歴史も古く、八月半ばには例大祭も行われる。ここの人形山車は地元では有名で、源頼朝など歴史上の人物たちを模った人形が山車の上に乗り、これが周囲を練り歩く。ただ、時期が時期だけに猛烈に暑い。山車を引く氏子さんたちはもちろん、見物する人たちも汗だくになる。
 その北側には湘南高校がある。大正期に設立された旧制中学がルーツになっていて、神奈川県有数の進学校としても知られている。この藤沢界隈にはほかにも学校がたくさんあって、駅周辺はいろいろな制服を着た若者が歩いている。若者が多い街は、活気もあっていい。
 湘南高校からさらに北、道を隔てたところは藤沢本町。小田急の駅前はちょっとした商店街になっている。その先には、江戸時代の藤沢宿の中心・遊行寺(清浄光寺)があり、周辺には緑も広がっている。ひとつの街にいくつもの表情がある。そういう面白さがここにはある。
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