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2019年10月21日16:28

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ラグビーW杯のこと

 普段、テレビを見ていないので、ラグビーW杯の盛り上がりも何となく蚊帳の外から眺めている感じだった。昨夜はたまたま友人の家で観戦することができたのだけれど、観客が競技場にいっぱいで、大きな歓声を上げている光景に、改めて驚かされた。

 ラグビーは選手の体力も考慮して、次の試合までしばらく間をとっている。野球やサッカーの国際大会などは、毎日のように試合が行われて、半月ほどで終わってしまうのに対して、この大会は予選と決勝トーナメントを含めて一か月半近く行われている。

 日本勢の活躍もさることながら、こうした余裕をもったスケジュールが、ラグビーへの関心を高め、また訪日してくる人たちも試合の合間に観光などをするという相乗効果もあるのだろう。デパートでも訪日客が明らかに増えているという。

 これに比べると、オリンピックは真夏の最も暑い時期に開催して、期間も半月あまりというのだから、あまりに短い。そのために競技場はもちろん、あちこちインフラも行うのだから、あまり効率がいいとはいえないだろう。
 放映権や、プロスポーツとの兼ね合いもあって、時期もスケジュールも仕方がないとはいえ、マラソンのコースがいきなり札幌に変更されそうということからして、都市開催の限界や、まともに記録を出すのならそれこそ北海道のような涼しい場所にこれからはならざるを得なくなるのではないか。

 昨日の試合は、日本の機動力を封じ込めた南アフリカの完勝といったところだった。それでも、この大会で日本でもラグビーへの関心は大いに高まったといえる。少し前まで、国際大会のたびに大敗を繰り返してきたとは思えないチームの変化にも目を見張るものがあった。

 そして大会はまだ終わらない。世界のトップチーム同士が戦う姿もまた見届けたい。
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