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2021年02月26日00:46

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2月23日 「仮面/ペルソナ」「野いちご」見る

この日は、映画史上に燦然と輝く、スウェーデンの巨匠、
イングマール・ベルイマン監督の66年の映画を見ました。
ベルイマンは、世界の映画作家に多大な影響を与えた、伝説的な映画監督です。
特に女性を描いたら、右に出る人がいないほど素晴らしい人間描写だと思いますが。
この映画も、ベルイマンのタッチでした。
2人の女性の心理描写を、時には不条理劇になりながら、描いてました。
失語症になった女優と、看護婦の2人の女性の話なのですが。
やがて看護婦は、看護する女優を姉のように慕ううちに、何でも話してしまい。しまいには意識が取り込まれそうになるという感じです。
冒頭のモンタージュで掌を釘で売ったり、コミカルなドタバタや、男性器のサブリミナルカットは、女性の潜在意識を暗示してるのかな。
途中で怒ると、フィルムが燃える、というのは斬新な描写でした。
ベルイマンの映画は深い心理描写と知性を感じるので好きです。
是非、深い名作を求めている人にはお勧めだと思います。

良かったので更に、ベルイマン監督の57年の傑作を見ました。
まだ見てない数少ない歴史的な傑作映画だと思いましたが。
25年ぐらい前に見るチャンスがあったのですが、見損なってしまったまま、ずっと気になっていたので、ようやく見ました。
といってもDVDもなくて、ストリーミングもされてなかったのですが、誰かがYOUTUBEにアップしていたので、それでやっと見ることができました。
ある老人が朝、起きて、今までの業績に対して称号の受賞式に出るのを、飛行機ではなく、車で行くことによる1日のロードムービーです。
過去の回想と、道中で出会う人を通して、孤独だった老人は自らのエゴイストな部分に気づき、人に優しさを与えるようになる話です。
現実と夢と回想を通して、主人公の老人の人間像を描いていて、とても深層心理を深く描いてました。
さすがベルイマン監督の映画は深いです。
見るのに25年ぐらい掛かりましたが、全ての映画ファンには即、御勧めしたい映画でした。
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