6月3日　「ｻｲｺ」見る

この日は、映画塾の学生だった頃に授業でも、この映画の凄さを教えてもらった、懐かしいｻｽﾍﾟﾝｽ映画を。
60年に、天才ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ・ﾋｯﾁｺｯｸが作った名作中の名作です。
当時は、内容があまりに過激だったので、大手ｽﾀｼﾞｵが出資を断り、白黒でﾊﾘｳｯﾄﾞｽﾀｰを使わずに低予算で作ったと言われてますが。
何度、見ても、細かい映画技法が良く出来てます。
恐ろしい事件が起きる前の登場人物が歩くだけのｶｯﾄでも、実はｸﾚｰﾝに乗って、正面から追ってますが。
探偵が階段を登るだけのｶｯﾄでも、めまいカットを駆使してます。
つまりｶﾒﾗをｸﾚｰﾝで正面から斜めに撮影しながら、ｽﾞｰﾑで寄ることによって、手前の人物の大きさは変わらないのに、背景の大きさが変わる、というｼｮｯﾄを、家の中のｼｰﾝでも使ってます。
光の当て方も良く計算していて、探偵と主人公のﾍﾞｲﾂが話すｼｰﾝでは、光の当たり方を使い分けていて、しかも悪の側面が出てきた主人公のﾍﾞｲﾂは、逆光で真っ暗になったりします。
何回、見ても勉強になる映画です。
これは偉大な映画だと思います。
まだ見てない人には是非、お勧めしたい伝説的な映画だと思います。