『アンコール・ワット』 渋谷区代々木
アジアンレストランやエスニック料理屋さんというのは、今や全国どこででもあり、手軽に料理を楽しむことができる。
日本で代表的なものはタイ料理、ベトナム料理といったあたりだろう。
南アジアまで含めればインド料理やパキスタン料理も普通に見かけるはずだ。
だがまだまだ国内では食文化がメジャーになっていないジャンルもある。
こちらのお店は、カンボジア料理の専門店である。
カンボジアと聞けば、アンコールワットが思い付く方は多いだろう。
だがその国の料理や食文化となると、あまり知られていない。
基本的な素材は肉も魚も野菜も豊富だが、味のベースは魚醤の印象がやや強い気がする。
もちろん全ての料理にではないが、玉子系や魚介系のメニューにはニョクマムの甘酸っぱい香りが漂うことが多い。
また米を用いたご飯ものも充実しており、ランチであればヌードル系も顔を揃える。
なおヌードルはクィティウという名称で、米麺である。
おそらく中国南部の影響だろうと思って検索してみると、果たしてその通りのようだ。
とにかく味のレベルの高いお店である。
舌の肥えた日本人客に好評なのも頷ける。
どちらかと言えば、グループで多くの料理を取り分けてワイワイ楽しむのが合っているが、それはコロナ鎮静化まで我慢我慢。
JR代々木駅西口のロータリーを渡り、真っ直ぐ西に向かう道路を少し進んで斜め右に入ると見える。
左:牛肉のサテー。薄く甘辛い味付けでビールによく合う。
中央:蟹爪と春雨の炒め。中華料理の影響を受けた逸品。
右:ロックラック。サイコロステーキをカンボジア風味に味付けたもの。
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