『南宮大社』 美濃国
南宮大社様が鎮座する垂井町は、関が原にほど近い、岐阜県内ではかなり外れの方角にあたる。
もっとも創建当時は東国から機内へ向かう大動脈の要所に当たっており、今とは意味合いがまったく異なる。
駅から向かって、最初に驚くのは巨大な朱塗りの鳥居である。
これほどの規模のものは、国内でもそうそうはないはずだ。
ちなみに江戸初期に建てられたという石鳥居は、それより遥か北の街中に残っている。
境内は全体的に大きく、勇壮な造り。
本殿と拝殿の木色に対して、高舞殿など他の建物の朱塗りが際立つ。
かつては中山道からも見えたに違いなく、朱色の建物群が旅人に安心感を与えていたのではなかろうか。
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