六甲オープンとクリスタルカップ

意外と知られていないと思いますが、ボウリングの試合が軒並み中止して、プロボウラーは試合がなくなってしまいました。プロにチャレンジも一時期は自粛でなくなり収入源を断たれてしまいました。
ただ、この時期はどのスポーツもそうだし、だからボウリングだけ可哀想とは思いません。
だけど、じっとしてるのは違うと思う。

この時期にプロボウラーの何人かはJPBAの公認のYoutubeチャンネル「rankseeker」でライブ配信をしました。収入はあまりないと思うけど、そこでスーパーチャットやグッズの売り上げなどで私達観客側の支援を受けられることを知ったと思います。

それとは別に私が今参加してる「BOWリーグ」はJPBAとは全く関係ないYoutubeのみのリーグです。
プロ12名で構成されており、BOWリーガーとして動画をアップしております。
通常、ボウリングはオイルをいろいろなパターンで塗り、同じ会場を移動することで平等化をしています。また、このパターンが大変難しい状況を作り、プロでも150点などがでます。
しかし、それではYoutubeでは何もできません。
アマチュアが参加もできません。

そこでまったくルールを変えて、どんなオイルパターンでもよいので、ストライク数を競うルールにしました。
プロならストライクだせるでしょ？って事です。
男女混合なので、女子はハンデでストライク数＋１です。
細かいルールはほかにもありますが、基本はストライク数です。

で、ここからがポイント。
アマチュアはLinePayなら800円から、直接ボウリング場の場合は1000円から参加が可能です。
アマチュアは1日か1週間で最高のストライク数を登録します。
その週のプロのストライク数を上回ると勝ち。
12人に勝負を挑みます。
アマチュアは男子は+1、女子は+2です。
とはいえ、12人に勝つには何週も10個以上を登録しないと厳しいですが。

それでも、普段練習しててもモチベーションにはなります。

こういったプロボウラーが頑張って、そして今回開かれた公式戦の六甲オープン。
本来は夏の大会を延期して先週の金曜と土曜、クラウドファンディングで資金が集まったクリスタルカップ。

この時期であるため、ゲーム数も少なく、短期決戦ではありましたが、どちらも激戦でした。
特にクリスタルカップはマッチゲーム形式でしたが、まぁ、逆転につぐ逆転でした。
そして、決勝は10フレまでピン差（確か2ピン？）でした。

この2試合を制したのは、なんと若干20歳の坂本かやプロ。
男子顔負けのボールを曲げる選手です。
今まで、姫松時代という姫路麗プロか松永裕実プロが年間で1，2位を分け合っていて、他のプロはたまに割り込むように優勝する程度。

しかし、この4，5年は新人も中堅も強くなり、姫松時代の終焉を予感させる状況でした。
20歳とはいえ、プロ6年目ですからそこそこ長いですが、彼女は去年の終わりの頃のインタビューで何かを掴んだ気がすると言ってました。
それを実証するかのように、今年の3戦全て優勝。

特に決勝の相手の佐藤まさみプロはすでに5勝してる中堅。
そんな相手に物怖じもせず堂々たる試合運び。
女子プロも時代が変わり、世代交代が起きてると思います。

その他にも寺下智花プロもすでに6勝だったかな？
彼女も坂本プロがでるまでは若手ナンバーワンと言われています。
その他、若手・中堅で期待できるプロも多くなりました。

男子プロは女子と比べてあまり人気はありません。
ただ、男子はボールの曲がりやピン弾きなど迫力があります。
どうしても、女子プロは男性に人気があるのですが、男子プロは女子にあまり人気がありません。
スポンサーもつきづらいため、試合も少ない状況です。
もったいないなと思っています。

こういった試合を見て、ボウリングをしてるし、プロに興味を持ってる人は見ますが、やっぱり他のスポーツと違って、観戦組がいない。
私はボウリングをしなくても、知識さえあれば十分楽しめるコンテンツだと思います。
しかし、なぜかバカアマチュアな教え魔がいたり、ボウリングをしてない人を蔑んだりする奴らがいます。
全く持って迷惑ですが、数はどうも激減し、随分とよくなってきています。

となると、後足りないのは、ルールやマナー、ボールやオイルの知識、観戦するときの特徴などいろいろあると思います。
ただ、誰も観る人向けのコンテンツを作らない。
確かに点数計算が難しいってよく聞くのですが、んー、正直慣れてしまえば難しい事はないんですが。。。

その点、BOWリーグはストライク数だけみればいいので、十分楽しめるのではないか？
そう思っています。
ボウリングの取っ付きにくい点は解消されていると思います。
私は、BOWリーグの可能性はここにあると思っています。

長くなったので、ここでやめますが、ボウリングにちょっとでも興味を持った人は検索してみて下さい。
本当に面白くなっています！