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2021年05月18日18:01

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ウィルスの存在理由



およそ1年前の話ですが…

2020年4月21日のNHKニュース『おはよう日本』で「どうする? 休校中の子供のストレス」という特集を組んでたんですよ。
その中に「新型コロナウィルス 子供にどう伝えれば良いのか」というテーマがあって、例えば「ウィルスって何のためにいるの?」といった子供からの疑問にどう答えれば良いのかについて話していたのですが…



あ〜…そこ掘っちゃいますか…
ちゃんと教えると↓こんな感じですかね?


「ウィルスってのはね、別にいる意味なんてないんだ。
ただの物質で、存続したいと思ってすらいない。
でもそれでも…ほら、硬い岩は長く存続するし、脆い岩はすぐになくなるだろ?
それと同じで、コピーを残しやすい物質はどんどん増えるんだ。
そして世界はそういう物質のコピーで満たされる。
そうでない物質は残らず、消えていく。
ただそれだけのことで、そこに意味なんて何もないんだ。」


でもそうなると子供たちが

「そっか〜、ぼくたちは人間だからちゃんと生きる意味があるけど、ウィルスは石ころとかと同じで、ただの物質だから意味なんてないんだね」

ってなる訳で。
そうなると、ちょっと違うんだって教えないといけないですよね…


「う〜ん、存在に意味がないのはウィルスだけじゃないんだよ。
あらゆる生き物には…人間もだよ…もともと存在する意味なんてないんだ。

たまたまコピーを残しやすい物質はどんどん増えた。
そのコピーの中でミスコピーが起きて、コピーにいくつかのバージョン違いが出来る。
するとその中からより多くのコピーを作れるバージョンが増える。
そうでないバージョンはコピーの数を減らしてそのうち消え去る。
それを何億年も繰り返していくと、コピーを残しやすい物質は、武器とか防具とかあらゆる道具を作り出す様になる。
コピーを残す物質はそういった道具に包まれ、覆われるようになる。
生き物の体は、『コピーを残す物質』が生み出した「道具」なんだ。
『コピーを残す物質』は『遺伝子』と呼ばれている。

我々が『遺伝子』を使って我々のコピーを残すんじゃない。
『遺伝子』が我々を使って遺伝子のコピーを残すんだ。
我々は『遺伝子』の道具で、しかも『遺伝子』にも我々にも『存在する意味』なんてない。
これはただ「残りやすいものだけが残り、そうでないものは消える」という、当たり前のことがどこまでも続いた結果なんだ。

生き物の中にはどんどん複雑になって、我々のように知能を発達させたものもいる。
一方で、あまりにも単純になってもはや生き物とは呼べないものもいる。
それがウィルスだよ。

どっちが良いとか悪いとかじゃない。
複雑になった方が残りやすい状況ではたまたま複雑になったものが残った。
単純になった方が残りやすい状況ではたまたま単純になったものが残った。
ただそれだけ。

生き残ることが正しい訳じゃない。
生き残ったものはこうして見えるし目立つけど、生き残らなかったものは消えて何も言わないだけ。
でも「生き残りたい!」って思って、そのために必死にあがくものの方が、何も思わず動かないものよりも生き残りやすくなるよね。
だからそういうものが生き残って、僕らは「死にたくない、生きたい」って願うのさ。
ただそれだけ。

でも僕らはどうあがいてもいつか死ぬ。
僕らの子孫も、一人ひとりはいずれ死ぬ。
もし子孫が生き残って命をつないでも、その先に何か目的がある訳じゃない。
その子孫も同じように「死にたくない」「子孫を残したい」って思って生き、子孫を残すだけ。
「これと同じ手紙を5人の人に出して下さい」っていう文面が際限なく写されて続いていく、チェーンメールと同じだよね。
ウィルスは超単純なチェーンメールで、僕たちは超複雑なチェーンメールなのかもしれないね。」



…人類のアイデンティティが揺らぐんじゃないっすかね…

最後に子供に希望を届けねば!


「ぼくらは生き残ってきたものたちの子孫だから、その性質を受け継いでる。
僕たちの祖先は生き残り、子孫を残すのが上手かった。
遺伝子がそうさせたんだ。
遺伝子は僕らを『生き残りたがる様に、子孫を残したがる様に』作った。

だけど同時に、遺伝子は僕たちに生き残るために、知性を与えた。
僕たちはその知性を使って、いろんなことができるようになったんだ。
その『いろんなこと』の中には、『生き残って子孫を残す』という、遺伝子の命令を拒否することも含まれてるんだ。
例えば、一生子供を作らずに芸術作品を作ることに身を捧げる、とかね。
お薦めはしないけど自殺もそうだ。

もっとも、そういうことをやったとしても…
それは遺伝子という『自己複製する実体』の命令から解き放たれたことにはなるけど、今度は、例えば『芸術は素晴らしい、一生を芸術に捧げるべきだ』という『考え方』に捉われただけかもしれないね。
そういう『考え方』というのも、文化的な遺伝子みたいなものさ。
例えば誰かが歌を唄う。
それを別の誰かが聞いて覚え、やはり唄う。
つまり脳から別の脳へ、歌という情報が伝わってる訳だ。
そういった『自己複製する情報体』が脳の中にいて、そいつは『ミーム』って呼ばれてるよ。
僕たちはミームの力で遺伝子に反乱を起こせるけど、それもまたミームの命令を聞くことなのかもしれないね…」



…全然ダメやないか!
まぁそもそも大人でもこの辺を認識してる人は殆どいないですけどね。



万人向けのつもりがやけに冗長で繰り返しが多く、その割に解りにくいものになってしまいましたが…

まぁ般若心経とかもそうだし。


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