C.L.ムーア久しぶりにいいものを読んだ。初出は1933年、文庫の出版は1971年。むかし古書店で見つけて最近まで積ん読にしておいたものである。いっぱしのSF者と認められるためのいくつかの質問の中に「スミスという名のSF作家を少なくとも4名挙げられる」とい
ロラン・バルト零度のエクリチュールの後半。著者は記号学の原理についてロジカルに書いているのだけれど、読んでいるこちら側には全く伝わってこない。わたしがバカなのか、頭よすぎるバルトが学問の袋小路に迷い込んでいるのか。思い出して筒井の文学部唯野
ロラン・バルト発話(パロール)に対して記された文章がエクリチュールなんだそうだ。文体とか語彙ということだろうか。ブルジョワのエクリチュール、コミュニストのエクリチュール、そいいう中で零度とは中立、ニュートラルの意味らしい。そういうエクリチュー
ロラン・バルト読んでいて気持ちがいいほど意味がわからない。そもそも著者は自説を論理展開してわからせようとはしていない。思いつきを断章の形でアルファベット順に並べたもので、その分かりにくさは訳者も認めている。理解の背景に必要なフランス文学の知
少し前、東京上野と大阪あべのハルカスでエッシャー展が催されることを知った。ちょっと見に行きたかったが東京や大阪にはなんのついでもない。図録だけ通販で買うか、むしろレプリカはないものかと思っていた。自宅にはフェルメールとカラバッジォのレプリカ