2019年 ルーマニア/フランス/ベルギー
クルマに跳ねられた犬の死ぬ間際の回想。手書き2Dのキャラクターが水彩画風3Dの背景のなかを動き回る、芸術性の高いアニメーション。お話としてはヒトの都合に振り回される仔犬マロナのストーリーなのだが、監督は何がしかの物語を語りたいのでなく映像表現がしたかったのであろう。セルアニメの方法論では語れないこのアイディアを、いったいどうやって絵コンテに落とし込んだのか想像もつかない。あるいはCGアニメ制作のための画期的なツールでもあるんだろうか。ただ独特すぎて、アマチュアの作品としてはともかく日本で商業的に成立するのは難しそうだ。
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