マイクル・スワンウィック
大きなサイクルの大年に一度、極間の氷が溶けて大陸のほとんどが水没する惑星。テクノロジーの暴走によってすでに地球は滅びており、星間政府はテクノロジーの無制限な伝播を禁じている。そんな水没寸前の惑星に禁止テクノロジーが持ち込まれたとの疑いが持ち上がり、調査のため役人が送り込まれてくる、というネビュラ賞受賞作品。
科学と魔法が溶けあう世界。濃密な儀式がそこそこエロい。想像力が追いつかない。著者には確固たるイメージがあるのだろうけれどそれを読みこなせない。93年に読んだ時もそう思ったのだが、それから30年近く経っても分かった気がしない。スワンウィックは受賞作家なのに長編の翻訳はこの一冊のみ。分かった気がしなかったのは私だけではないのかもしれない。
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