キャラクター、背景、音楽、シナリオ、世界観、声優と非の打ちどころがない。京都アニメーションの逸品と言ったところ。感動して泣きたい視聴者をアニメ作品が泣かせようとする。適度に涙を流せばカタルシス、ストレスも低減すると聞く。需要のあるところに供給する、誰も損をしない幸せな資本主義。その構造に文句をつけるのは無粋というものだ。
わたしだって感極まって涙することはある。歳を取ったので涙腺も緩くなっているだろう。だが本作はわたしの不感帯の部分を刺激する。だから特段に感激したりしない。大多数が望むのはこういうものなのかと。京アニ作品とは相性が悪い。まあそれで、プレイヤーのビジネスが回っているならいいじゃないですか。
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