九百人のお祖母さん

R.A.ラファティ

収録された短編の中の一つ[カミロイ人の初等教育]では、カミロイの子供は一度読んだ本のことを一言一句思い出せる、とある。驚異的だなあ。多くの地球人類と同じくわたしにはそんなことはできないので、こうして同じ本を忘れた頃に読み返して、同じように楽しめる。でもカミロイ人の話だけは内容を覚えてた。

またっくラファティはすごいな、史上最高のSF作家と言われて違和感がない。IQが130を超える人は100人あたり2,3人あるそうだが、ラファティもそういう類か。ほら話を語る能力に抜きん出ている。ギフテッドと呼ばれるレベルなのかもしれない。読んだ本の内容を適当に忘れているわたしのような凡人にもラファティのような才気あふれる人に感謝することはできる。書架を数えてみたらラファティの本を5冊も持ってた。もちろん数え直すまで何冊持ってたか覚えていなかった。