2018年 メキシコ
1982年のメキシコ経済危機を背景に、マウントを取り合うセレブ主婦の模様を描く。セレブたちの女王は垢抜けない新参者を疎む一方で、自身の夫の会社が倒産しマウントを取られる。海外のセレブは桁が違うねぇとか、豪邸のわりに水道出なくなるのねとか、82年にそんなことあったっけねとか、経済危機なんだからどうせみんな没落するんだぜとか、そもそもみんなタバコ吸い過ぎだよタバコによって苛立ちを演出してるつもりならそれはどうなんだとか、そういう感想は違うだろう。セレブ主婦たちはなぜマウントを取り合うのか、興味はそこに尽きる。
結局のところ映画を見てもその理由はわからない。セレブ主婦でなくてもマウントを取ることはあるだろうし、男性だってマウントを取り合うことはある。誰かと比べてないと自身の立ち位置を感じられないのかしらん、とは思う。こればっかりはお金持ちになってみないとわからないかもしれない。この美しい女性たちの醜い争いについて、フェミニストの方の感想を聞いてみたいものだ。
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