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2021年09月12日09:30

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神はカオスに宿りたまう

合原一幸・黒崎政男

工学者アイハラと哲学者クロサキの対談。2000年に複雑系つながりで買ったものか。この頃のアスキーはアカデミック方面にも快調だった。簡単なロジスティック写像の数式がカオスを生むというのは読んでいて理解できるが、今回もエクセルによる実習例に手をつけようとは思えなかった。どうやらこの辺りの議論レベルがわたしの限界らしい。パソコン上で趣味としてマセマティカを使うレベルでなければ本当の理解に達することはないだろう。

確かに、複雑系のブームは一過性のものであった。脳を模したコンピュータを作るよりディープラーニングとビッグデータで機械学習したAIの方が実用的だし、ヒトの不合理な判断も行動経済学の各種理論で説明できる。天気予報はずっと精緻になった。複雑系の研究が何か実用的な利を生み出した例を知らない。それでも、カオスの縁で見られる創発現象が何かを説明してくれると信じている。

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