トマス ・バーネット・スワン
ずいぶん前に古本で入手したもの。あまりにもガーリーなファンタジーで、これがなんでSF文庫なのかわからずついていけなかったものだ(それは出版された昭和52年にはまだFT文庫が存在しなかったからということを今回知った)。表紙カバー絵は萩尾望都ということもあって、これは苦手な少女漫画的な空想譚だと判断したようだ。いまだに一部の例外を除いて少女漫画は苦手だし、ファンタジーも好んで読まない。
だが今回読んでみてイマジネーションの豊さを感じることができた。三つの中編の背景は紀元前8世紀ローマ、紀元前5世紀ペルシャ、13世紀イギリス。高校レベルの世界史を学んでいたためとっつきやすかった。作品を鑑賞するにも知識が必要だ。
だが古本で入手したのは高校卒業以降のはず。何が変わった?今なら少女漫画だって読めるかもしれない。
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