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2021年07月18日14:31

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スターシップと俳句

ソムトウ・スチャリトクル

たしか馬鹿馬鹿しいSFだったよなと記憶している。再読してその印象は間違っていなかったのだけど、深みが見えてきた。外交官の父を持ったため日本にも'74,75年に滞在したそうだが、それにしては俳句、禅、日本の捕鯨、自殺の美化、日本野ポップカルチャーなど理解が深い。その上で特にテーマ性を持たせることなくナンセンスなSFに纏め上げた。

著者は作曲家との顔も持っているそうで、ケンブリッジで音楽の学位を取得している。そうかこの作品は交響曲のセンスで構成されているのだと気づいた。全体の4部構成は全4楽章だったのだ。イメージ先行で論理は優先されていない。

'52年生まれのソムトウ氏は活動をやめていない。現在もタイでオーケストラを組織しているそうだ。
https://www.somtow.com/
現代の夢想家といえるだろう。
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