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2020年07月26日10:21

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ニューロマンサー

ウィリアム・ギブスン

"港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。"、この空の色が快晴の青であるとするという解釈が存在するらしい。空きチャンネルのブルーバックは受像機側が作り出しているだけだぞ、アナログ放送の実態は砂嵐だろうよ、なんてこった。デジタル放送になって久しい令和の現代で確認してみるとそもそもTVを空きチャンネルに合わせられない。

サイバーパンクにも時代がついたねえ。オノ・センダイにつながっているソニーのモニタはどう見てもブラウン管だよ、そういう表現はないけれど。ユーザ・インタフェイスはまどろっこしいGUIでなくキャラクタベース。マウス?そんなもの使いません。VRゴーグルも触覚グローブもありません。かつて仕事でアイス(In-Circuit Emulator)を使うことになった時には、ちょっとカウボーイ気分でしたよ。「君たちは未来に生きている」ってギブスンが日本の読者に向かって語ったのはいつでしたっけ。その未来もずっと過去のものになってしまいました。

調べてみると主人公ケイスは24歳の設定。若手も若手、もっとおっさんかと思ってました。こんな小僧っ子が犯罪者だったのか。パートナーであるモリイにしてもそう、年齢はわからないが若いだろう。それでも生体改造して何人も殺ってきたことになっているのだから。むかし読んだ頃とはイメージ違うわぁ。一時代を築いただけに今読み返すと違和感がすごい。それでも名作であることに異議はありません。
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