Netflix, 円谷プロ、Production I.G.
フルCGアニメでウルトラマンをどう再構築するのかという興味で見てた。同時期に制作されたと思しきフルCGアニメの攻殻機動隊、草薙素子の造形がビミョウだっただけに。
悪くない。初代ウルトラマン後、市井に宇宙人が普通に暮らす世界。イデ隊員が秘密裏に現代の科特隊を引き継ぎ、ハヤタ隊員の血を引く少年がウルトラスーツを身につけて侵略性宇宙人と戦う。他にセブンとエースが登場するが、基本的には彼らは人間でM78星雲からやってきたわけではない。だから必殺光線技を持たない。アクションシーンはモーションキャプチャでマッスルアーツはハリウッド風。サポートする科特隊の振る舞いはむしろニュース映像で見たシリアあたりの米軍を思わせる。
エンディングの動く影絵はウルトラセブンのオープニングをオマージュしたとすぐに判らせる。オリジナルを変に改変しておらずリスペクトがあることが伝わる。神山、荒牧両監督の手腕か、ネットフリックスのプロデュース力か。続編にゲームやDVD、版権ビジネスも上手に回すのだろう。
13話見るうちにCGアニメにも慣れた。それは出来が悪くなかったのに加え、登場するキャラクターが初見で思い入れが全くないことが関係しているのではなかろうか(かの作品でもし草薙素子が微笑んでいたら作品世界は崩壊だ)。アンヌ隊員など再現しようものなら評価は全く違っただろう。
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