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2020年06月07日08:58

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易経・上

儒教思想の中核をなす四書五経の一つ。別に東洋哲学の源泉を辿ろうというつもりではなく、ディックの読者なら易経くらい読んでおかないとねと古本屋で入手したものだ。上巻しかなかった。表紙にかかるパラフィン紙が既に茶色くなっていた。

四書五経のうち"論語"は読んである。NHK[100分de名著]で紹介されていて、儒教文化圏の国の人と付き合うためには一般教養だろうと思ったからだ。だが孔子の言動がまとめられているばかりで思想を読み取ることはできなかった。旧約聖書が教訓的なのに対して新約聖書が人物伝的になっていることに似ているだろうか、どちらもまともに読んだことはないが。

それに比べると易経は占いの解説本ながら陰陽思想が色濃く読み取れる。世界は陰陽二極の混沌であり陽ばかりが良いのでなく陰ばかりが悪いというわけでもない。それが時間によって変化していくと。農業文明における自然神信仰の正常進化系なのだが。

易経は占いの解説本で、その占いは結局のところゼロかイチのデジタル6ビットで構成されており、64通りの結果が得られる。その64の結果それぞれに解説が付され、それを構成する6ビットにもまた短い解説がつく。この解説が曖昧だ。それは為政者向けのアドバイスであったり、農作や婚姻、商売に関する具体的な助言もあって、恋愛占いや金運占いのようにジャンルに特化していない。どの解説もどうとでも解釈できる。しかも互卦、裏卦、賓卦と称してビットの並びを入れ替える見方もあるそうで、そうなると占いの結果をどのようにも読むことができるだろう。そういうのが嵌る人には嵌るだろうが、わたしには響かない。

下巻もあったら64卦全ての解説がそろうわけで、読み込む前は今後の人生運など占ってみようかとも思ったが、やっぱり占いは向いてない。
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