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2020年01月05日14:29

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『ファインマン物理学』を読む 量子力学と相対性理論を中心として

竹内 薫

わたしは『ファインマン物理学』を使った講義を受けていない。学部レベルではそこまで必要でなかったからだ。劣等生ではあるがそれでも理系の端くれ、量子力学についてほとんど無知でいいのか。そこでブルーバックスを久しぶりに買ってみた。

本書は教科書であるファインマン物理学のガイド本であり教科書との併読が勧められているが、そんなことするつもりはなく、あくまで有名な教科書のエッセンスの香りを垣間見る、くらいのつもりで読んだ。雰囲気は追っていけるが手計算して理解できるとは全く思えない。そこは高校数学のレベルで理解できるオイラーの法則とは違う。まあ、雰囲気、雰囲気。わかりやすい本ばかり選んでいては馬鹿になってしまう。

思い出して専門課程の時に買った物理の教科書を取り出してみた。奥付の記載で昭和39年の初版が改訂されていないことを知りいっとき絶句したものの、こういった基礎を軽視するから現代物理についていけなくなるのだ。
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