1984年 米
公開当時は高校生で、SFの友人と映画館で見たはず。SF大作との触れ込みだから見に行ったのだろう、今に至るもハーバートは読んでいない。配給元のユニバーサルはスターウォーズ的なシリーズ化を狙っていたのだろうか。いかんせんハーバートの描く作品世界が古すぎる。王族の支配権争いを惑星世界に置き換えただけ。原作は生態系をSFにしたと聞くが映画ではそこまで読み取れない。砂蟲はスペクタクルだがそこまでに留まる。スターウォーズに見られる民衆の自由の獲得、個々の成長の物語などの広がりある世界が作り込まれていなかった。監督のデヴィッド・リンチの責任だろうか。いやそういう種類のカルト・ムービーと解釈すれば褒められないものではない。
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