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2020年05月29日22:10

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T-62 の2

脚周りの組み立て
 まず、転輪を組み付けて、転輪の接地長ぎりぎりの長さを確認し、その長さ分の真っ直ぐな履帯を組む。

 転輪の軸と穴を削り込んでガバガバにし、全転輪が接地する状態にする。

 転輪が接地している下に、前もしくは後ろから、接地長に組んだ履帯を差し込む。

 流し込み接着剤で履帯と外側転輪を接着。この時、転輪の向きはバラけていても気にしない。

 ある程度乾いたら外して、履帯が机の縁の外にはみ出す形で転輪外面を机の縁に伏せ、転輪の面をそろえる。

 転輪面をそろえている最中に内側転輪も履帯と接着、乾くまで待つ。

 誘導輪と起動輪に4枚程度履帯を巻き付けて接着。

 誘導輪から接地面、起動輪から接地面に至る長さ分より一コマ不足となる真っ直ぐな履帯を組む。

 誘導輪と起動輪に巻き付けた履帯に、この真っ直ぐに組んだ履帯を接着。

 手曲げで適当なたわみを与え、接地面との間に1コマ加えて履帯を接着。

 誘導輪と起動輪を渡す分の履帯を真っ直ぐに組んだ後、手曲げで適当にたわみを与えて接着。

 乾いたら、一体となった履帯+転輪+誘導輪+起動輪を外して(接地のためだけでなく、取り外しの便のためにも、軸・穴は最初にガバガバにする必要がある)強度的に不安がある部分について、車体側の履帯裏などに接着剤をベタベタ塗りつけて補強。


 車体左右のデッキ構造の上に載る燃料タンクや工具箱等の位置が、組み付けガイドピンのままだと外過ぎ(燃料タンク)たり、前後位置がおかしかったり(工具箱等)するので、ピンを削り、穴を塞ぎ、それぞれ実車写真を確認して接着。

 燃料タンク固定具(タンクの前後にある三角柱)が再現されていないのでプラ材で作成。実物はアングル材が溶接されており、そこから斜めにボルトとバックルで、デッキの支持構造(直角三角形の部分)に止められている。このため、先に修正したように燃料タンクは車体側に引き寄せられる配置になっている。タミヤのT-55はこのアングル材までは成型しているが、ボルトは付いていない。

 右側燃料タンクはむき出しの配管で3つが連絡されており、砲塔直後右側の車体エッジ部分で車内に引き込まれているので、鉛線と真鍮管でそれっぽく作成。

 キットではオイルタンクは排気管の上に直付けという構成になっている。
 まさかと思い調べてみると、どうも遮熱板が間にあり、さらに緩衝パッドのようなものが四隅に配された上に載せられ、タンクのプレス加工貼り合わせのエッジに付けられた金具を介してボルトで留められているようなので、これもプラ材でそれっぽく作成。

 なお、オイルタンクのキャップ位置やプレスラインが鏡映し状態だったので、出来る範囲で修正した。その後、キットパーツと同一のタンクの存在を写真集で確認して徒労感を味わう(ただし搭載向きがキットと前後逆)。

 車体左後部の工具箱類の固定ボルトも再現。左前方の箱はデッキ支持構造にボルト止めされるが、箱自体の寸法が微妙に足らないため再現を断念。

 実車のフロント・フェンダーは、車輌完成時は前の縁は水平となる。乗員が降りる時に、この上に腰を下ろし、前に向かって滑り台の要領で降りるため、次第に曲がって(補強があるとは言え所詮プレス加工の薄板なので)車体による支えのない外側の縁が下がっていく。

 トラペのキットはここが水平で成型されているので、力を加えて曲げてやった。プラが柔らかいので加熱せずに簡単にできる。ちなみにタミヤのT−55のキットは最初から下がった形で成型されている。

 砲塔後部、本体と底面の部品に噛み合いの凸状の部位があり、ここに0.5mmx3mm程の隙間が出来る。これは隙間ではなく、NBCシステムの通気口を再現したものなので、埋める必要なし。一度埋めてしまい、気付いて開け直した。

 砲身はプラパーツとアルミ削りだしの選択式。プラパーツはエバキュエーター(途中の太い所)を挟んで3分割されており、真っ直ぐに組むのが困難と考えアルミパーツを使用。

 エバキュエーター正面に付けるエッチングパーツの4本のボルトモールドの向きは運用当時の写真で見ると十字方向だが、最近の兵器展示会に出ている車輌ではX字方向だったりする。

 主砲脇の赤外線サーチライトと台座の位置関係は、キットパーツのままだと変に俯角が付いてしまう。

 赤外線サーチライト固定要領も、台座上に主砲と直角をなす板で支えられる構造になっていて、このように見えなくもない写真もあるが、明確に確認出来る例ではすべて主砲と平行の板材で支えられている。これは俯角修正に気を取られ気付くのが遅れたので無修正。

 なお、実車の赤外線サーチライト台座は雲台になっており、左右の光軸調整金具が正面にあるので、とりあえずそれっぽく延ばしランナーの細切れを接着、砲塔の配線引き込み部のモールドからライト下部へそれっぽくケーブルも追加。脇に付くライトは直径0.7mm程度の軸だけで付ける構造になっていて心許ないので、ライト本体と台座脚との間の見えにくい所に高粘度瞬間接着剤で支持補強を渡した。

 車体に付くライトは脚が短く、そのままだとライトガードのかなり下の方に収まってしまい、見た目がアンバランスになるので、脚を延長して高めに付けた。ライトガードを金属で作り直したい欲求もあったが、今回は断念。

 牽引ワイヤの末端金具は、実物もパーティングラインが残っている場合があるので、目くじらたてて消す必要なし。
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