博多うなぎ

昨夜ヘトヘト帰宅。TV、ON。
おじさんが3名映っている。

松重豊、光石研、鈴木浩介。
全員、福岡出身らしい。
そして福岡県内を貸し切りバスで巡っている。
そして道中、更に「スペシャルゲスト」として、
北九州市出身の野間口徹が加わる。
美女で無い事にガックシな松重豊。

BS日テレの『俺達のノープラン×ドライブ２』という番組らしい。

「松重豊、思い出の味」だという、博多うなぎ店「吉塚うなぎ屋」、
福岡ミュージシャンの聖地「ライブ喫茶 照和」、
太宰府天満宮の隣にある「だざいふ遊園地」、
夜は天神の屋台「おかもと」でシメ・・・そんな感じのルートだった。
途中乗車という感じで眺め始めたが、最後迄観てしまった。

個人的に印象に残ったのは、博多うなぎと、だざいふ遊園地。

博多のうなぎは関西風の「焼き」で、見るからに香ばしそうであった。
ゴローさんを演じていない、白髪のリラックスした、素っぽい松重豊が、
時折地元訛りを交えながら、旨そうにうなぎを食べている。
「関東風もいいんだけど、こんなに旨かったか」と、
故郷の博多うなぎを、目を閉じて味わっていた。

だざいふ遊園地は、親子連れの暇潰しに似合う「ゆうえんち」という感じで、
ファンシーさと垢抜けなさが昭和レトロそのもので、愛おしい。
スケール感も花やしき位か。
絶叫系恐怖症だという光石研、鈴木浩介の両氏がビビッていた、
ジェットコースターは可愛らしいものに見えたが、
西日本で初めて稼働したという歴史あるジェットコースターらしい。
ジェットコースター回避で、「びっくりハウス」を選んでいたが、
これが思わぬ回転系の「のりもの」で、
絶叫ヤダヤダおじさん2名が結局ダメージを被るTV的展開。
その様子を、同乗の松重豊が涼しげに笑って眺めている。

何となく眺めた番組だったが、
緊張のあとの緩和のひとときにうってつけのユルさで、
とても楽しく観てしまった。
カジュアルな松重豊が比較的多弁で陽気なのも面白かったし、
落ち着いた役者さんたちのぶらり旅というのも、
楽しげな中に渋さがり、はしゃぎ過ぎ演出も無く、
観ていて気持ちの良いものだった。

結構真剣に自腹をかけてジャンケンしたりしている、おじさん男子旅を眺めていて、
「歳をとるのも悪くない」なんてちょっと思えたり、
博多の魅力に旅気分も味わえた約50分だった。

もし第３弾とかあったら観たいけど、
こういう番組、気付かぬ間に、
地味にサラッとオンエアしちゃうんだろうナ。